『ハンガー・ゲーム FINAL』と勘違いしがちな『ハンガー・ゲーム』の楽しみ方
ハンガー・ゲーム参加者の皆さん
こんにちは、いとです。
皆さんはハンガー・ゲームをご存知でしょうか。
そうですね、
このようにハンガーを使いどれだけ長く連結させられるかという遊びですね。
実際にやってみましたが非常につまらなかったです。
そんな事はともかく、
今週末ついにアメリカでは絶大的な人気を誇る『ハンガー・ゲーム』の最終章前編『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』が日本でも公開されますね。
この映画、『ハンガー・ゲーム』シリーズの3作目にあたる作品なのですが日本とアメリカで熱気の差が大きく出ているシリーズでもあります。
例えばシリーズ1作目『ハンガー・ゲーム』は海外の評論家のレビューを集めた大手レビューサイトでは、
評論家の評価(左のパーセンテージ)が84%の好評化となっています。この数値は『インターステラ―』『アメリカン・スナイパー』やらよりも高いだけでなく、日本では7月公開の、
『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』よりもaudience scoreは負けるものの全体評価は高い数値をたたき出しています。
しかも、シリーズ2作目の『ハンガー・ゲーム2』では、
更に評価をあげています。
しかし、日本での評価は真逆で例えばyahoo!映画を見ていただけると分かりやすいですが
ユーザーレビュー - ハンガー・ゲーム - 作品 - Yahoo!映画
基本的にボロクソに言われてますね。
それもそのはず、日本には『ハンガー・ゲーム』の「政府が無差別に選んだ人間同士を殺し合わせる」という設定界のレジェンドとも言える『バトル・ロワイアル』という作品が存在します。
実写版の『バトル・ロワイアル』では、説明シーンを極力省き上映開始15分後くらいにはもうデスゲームが開始されますが、1作目の『ハンガー・ゲーム』では開始まで1時間はかかります。この事から「始まるまでが長くて退屈」と言った感想が日本での評判が芳しくない理由だと思っています。
しかし、実際はこの『ハンガー・ゲーム』は『バトル・ロワイアル』のようにデスゲームを中心として楽しむ作品ではありません。
まずは知らない方のために大まかな設定の説明。
『富豪層と貧民層に分かれ完全な支配が行われる近未来のアメリカでは、貧民層の暴動を抑え、富豪層の支持を得るために貧民層から24名の男女を選出し殺し合わせる「ハンガー・ゲーム」が毎年行われていた』
劇中でも言われますがこの『ハンガー・ゲーム』の目的は古代ローマでの剣闘大会同様、富豪層からの支持を得るための娯楽。
そのため、選出した素人同士を争わせるのではなく準備期間をおき、戦闘コーチをつけ、スタイリストを用意し、選出した人間をエンターテイナーに仕立て支持を煽ります。
主催者側にとって重要なのはエンタメ性であり、住民の人気を集めるようなスターの存在や行動のためならゲーム中に平気でルールを改定したり、勝たせるように仕向けます。
上記の事を知った主人公カットニスは生き残るために己を捨て、自身をスターにするために行動します。そう言った自身のスター性を観客にアピールしたりする準備期間での裏の戦いと、ゲーム開始後も好きでもない男と恋愛関係に陥ったように「みせる」行動の数々で1作目はカットニスのしたたかさを表現しています。
更に2作目はステージ内でのギミックを増強し、謎解き要素も加え、ゲームそのものにも力を入れ、最新作では革命の開始。
原作を読んではいないのですが、映画を前後編にするということはきっと壮大なラストが待っているはずです。
このシリーズはデス・ゲームそのものでは無く、それを巡る人たちの動きと、デス・ゲームに至るまでの道程を楽しむものだと思っています。
そういった点を含め、一回鑑賞してつまらないと思った方も再鑑賞していただけるときっと違った面白さに気づいていただけると思います。
因みに僕は山田孝之と玉木宏が主演した『MW』と藤原竜也が主演した『インシテミル』を何回も再鑑賞していますが『インシテミル』は未だに俳優以外に面白いと感じる部分が微塵もなくて少し感動してきました……。酷すぎんだろ。
アニメ・ゲーム好きにこそオススメしたい実写作品たち 邦ドラマ編
劇場版をつけたがる皆さん
こんにちは、いとです。
最近思ったのですが、『劇場版』というワードをつけるだけで急にどんな番組でも魅力的になってくるような気がします。
『劇場版 3分クッキング』とかもう3分で終わらない気がムンムンしますし、『劇場版 ひとりでできるもん!』なんか何を一人で出来るのか気になりますし、『劇場版 探偵ナイトスクープ』あたりは人死が出そうでワクワクしちゃいそうですよね。
そんな訳なのでどうか『劇場版 ピタゴラスイッチ』か『劇場版 MOCO'Sキッチン』の方を製作して下さい、お願いしますm(__)m
もこみちが包丁を使って敵と格闘するシーンが観たいんです!お願いします!
そんな事はともかく前回に引き続きアニメやゲームが好きな人にこそオススメしたい作品を紹介していきますが、
今回はそれこそ敬遠されがちな日本のドラマを紹介していきます。
日本のドラマが敬遠されがちな理由として、①物語の陳腐さ②演技力の低さ③映像の悪さ、がよく挙げられますがそこら辺の要素をクリアしていると個人的に思う作品を出していきたいと思います。
まあ、この手の作品紹介では『勇者ヨシヒコ』シリーズ
がよく出てきます。
僕自身も大好きなんですがもう知らない人なんてほとんどいないでしょ……って思ったし合わなかった!って怒られても「いや、そういう作品だし……」ってなるのでスルーしていきます。
見てない方はスクウェア・エニックスと正式にコラボして馬鹿な事をやっている『勇者ヨシヒコ』を是非見てみてください。
『ライアーゲーム』
人の善意を信じ、疑うことを知らない神崎直(戸田恵梨香)は『ライアーゲーム』というゲームに強制参加させられる。
かつての恩師と1億円を奪い合うゲームであっさりと騙された神崎は出所したばかりの天才詐欺師、秋山深一(松田翔太)に助けを求め終わらない『ライアーゲーム』を突破していく……。
まずはジャブ代わりにこの作品。地名度は『勇者ヨシヒコ』同様この上なく高いものの結構見ていないという人が多かったので紹介します。
元々は深夜枠のドラマで始まったが癖の強い俳優や、練られた原作漫画を上手く踏襲し人気が膨れ上がり続シーズン製作や映画化もした人気作。
この作品の売りといえばやはり癖の強い俳優陣と登場人物のキャラクタ性。
原作漫画の爽やかイケメンとは全く異なりながらも圧倒的なオーラを振り撒き、相手の策を打ち負かし尚且つ死体蹴りの用に「バカはお前だったな」とか言っちゃう松田翔太演じる秋山深一と
マッシュルームカットと過剰とも言える言動が人気を呼び、演じていた鈴木浩介がブレイクし良く見かけるようになるきっかけを作ったフクナガユウジの二大巨塔が強烈な印象を与えてきます。
また、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅなどの楽曲を製作している中田ヤスタカが担当したBGM全般も内容とマッチしているだけでなく頭に残る音楽で大好きでした。
LIAR GAME season1 op - YouTube
第一期が終了後もSeason2、final stage(劇場版1)、再生(劇場版2)と続くのでこの際どっぷりハマってしまっても良いのではないでしょうか。
しかも、劇場版1作目は原作には無いオリジナルの脚本(大体死亡フラグ)であるにも関わず屈指の名作となっています。
きっと、ゲーム好きな人なら次回ゲームをやる際に「このゲームには必勝法がある」とつぶやいてしまうでしょう……。
死体をMRIにかけ、解剖せずに死因を究明する『Ai(オートプシー・イメージング)』の普及を目指す厚生労働省の白鳥圭輔(仲村トオル)と東城医大附属病院の医師、田口公平(伊藤淳史)。
Aiセンターの設立に反対する警視庁の斑鳩(高橋克典)とぶつかりながらも話は進んでいるかに見えたが相次いで院内で二人の人間が不審死しAiの第一人者である島津吾郎(安田顕)が逮捕されてしまう。
2つの死体と20年前の事件、完全犯罪の序曲はゆっくりと流れ始めていた……。
はい、分かります。分かりますよ、皆さんの思ってること。
「チーム・バチスタ3」の時点で興味なくしてる方いますよね?
きっと皆さんは「あー、チームバチスタねー。あの何か乱発してるドラマ」とか「3とか1,2見ないとわかんないだろうし」とか抜かしてるんでしょうね!
違うんです!全く違います!むしろ1,2、4、映画はどうでも良いです!
設定は厚生労働省の偉いお役人であり頭脳明晰な白鳥圭輔が人がいい事が取り柄の医師、田口公平と共にバチスタ事件を解決した、という事さえ知っておけば後はどうにでもなります。
それよりも、まず言っておきたいのはこのドラマはゲーム『逆転裁判』シリーズが好きな人にオススメしたいということ。
「MRI技師の不審死」「縦型MRIでの銃殺事件」の二つの事件を解きそこから浮かび上がる「20年前の殺人事件」の謎を追う物語展開もそうですが、
伏線の貼り方、特に「縦型MRIでの銃殺事件」は『逆転裁判』っぽい推理と大味ながらもその手があったか!となるトリックできっと満足して頂けます。
内容自身も上手く原作から切り貼りし、1クールに無理なく伸ばしていて原作シリーズも大好きですが、『アリアドネの弾丸』においては原作よりもドラマの方が良く出来ていると感じます。
また原作からの改変が凄まじい宇佐見刑事ですが、似非方言を使う原作の宇佐見より礼儀正しいながらも冷たさを表に出す福士誠治演じる宇佐見の方が好きだったりします。
因みに『チーム・バチスタの栄光』『ジェネラル・ルージュの凱旋』のドラマ版は引き伸ばしが激しすぎてもはや別物になっていたのであまり好きになれませんでした。
上記の二つは田口が女性化していますが阿部寛と竹内結子の東宝映画版がオススメです。
天性の勘を活かしノンキャリアでありながら27歳で警部補に昇進した姫川玲子(竹内結子)は自身の班を率い数々の事件を解決していた。
警察組織という女性軽視の強い職場でガンテツ(武田鉄矢)や日下(遠藤憲一)たちといがみ合いながらも猟奇的事件を追っていく……。
「え?ストロベリーナイトって映画じゃないの?」と仰る方がいますが、確かにややこしいことに、
『ストロベリーナイト(ドラマ)』
『ストロベリーナイト(映画)』
という順番で話が繋がっています。結構一番最初のSPドラマを見逃している人が多い気がしますね。
このドラマの特徴は重苦しい雰囲気と登場人物の魅力。
日本のドラマにありがちなご都合展開がなく、凶悪事件の締めくくりを良い話に持って行くこともないため終始重苦しい雰囲気が漂っています。
特にドラマ最終エピソード『ソウルケイジ』は何回も見たくなる話では無いですが深く心に残りました。
登場人物も魅力にあふれていて、嫌味ったらしく姫川に絡むガンテツと日下も彼らの行動理念が分かると逆に好きになってきます。
この作品は原作を読んだ事がないのですが刑事物のドラマの中で大好きな作品の一つです。
余談なんですけど、西島秀俊が演じる菊田(姫川の部下で姫川に恋心を抱く)がすっごい好きだったのでぽっと出のヤクザに姫川が盗られる映画は勘弁して欲しかったです。ふざけんなマジで。
『ウロボロス~この愛こそ、正義。』
孤児院で育った龍崎イクオ(生田斗真)と段野竜哉(小栗旬)は最愛の人である先生柏葉結子(広末涼子)を金時計をした男に殺害されてしまう。
15年後、警察に隠蔽されたあの事件の犯人を特定し殺す事を決めた二人は警察とヤクザ、二つの勢力でのし上がっていく……。
今年放送された漫画原作のサスペンスドラマ。
ジャニーズ主演ということでファン以外には敬遠されがちな印象がありますが、生田斗真は演技専門のジャニーズであり映画『脳男』では感情の無い殺人マシーンを上手く演じていた思うほど演技に違和感が無い俳優です。
そんな生田斗真が主演した今作は回を重ねる毎に面白さを増していき、イリーガルな復讐劇ならではの崩壊に近づいていきます。
原作はまだまだ続いているけど続編に未練を出さずしっかりと既定話でまとめていたり、最終話のにおけるBGM『No One』の使い方など脚本、演出、俳優どれもが高水準のドラマでした。
登場人物も主演二人は言うまでもなく良かったですが、脇を固める俳優陣も良く特に滝藤賢一が演じる蝶野の魅力は凄まじい程でした。
僕は物語は締めくくり方こそが重要だと思っているのですが、小栗旬作品は以前、当ブログで紹介した『BORDER』といい最終話へのこだわりを感じれて好きです。
しっかりとオチを決めた上で作っているドラマは海外ドラマでももはや珍しいレベルなので是非『ウロボロス』もオススメしたいです。
まあ、同じ小栗旬でも「続きは映画で!!!」ってなる『信長協奏曲』は内容はまあまあだったため、どうかと思います……。
SPEC 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿 Blu-ray BOX
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『SPEC 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿』
SITでの任務中に錯乱した部下が撃った銃弾が部下自身に当たるという不可思議な現象を報告し、誤射を疑われ小隊長の任を解かれ左遷された瀬文焚流(加瀬亮)。
未詳と呼ばれる意味不明なクレームまがいの訴えを解決する左遷先の部署でガサツで傲慢な女性捜査官、当麻紗綾(戸田恵梨香)と出会った瀬文は、この世に超能力者(SPECホルダー)が実在し人知れず法を犯していると知る。
二人は当麻の天才的な頭脳と瀬文の強力な肉体で超能力者(SPECホルダー)との衝突を重ね、やがて時を止める能力者ニノマエ(神木隆之介)との衝突へと繋がっていく……。
そうなんですよ。今回の記事はもうこの作品を紹介するために書いたような物なんですよ。
『TRICK』で有名な堤幸彦監督が作成し『ケイゾク』の続編ドラマである今作。
製作費の都合上日本ではあまり見かけない超能力をメインにしたドラマなのですが、そこに推理の要素も追加した『超能力推理物』と言えるかなり珍しいジャンルの作品です。
殺人事件に関わる超能力者の能力の推理、その能力者への対抗手段の編み出しなど『ハンター×ハンター』や『ジョジョの奇妙な冒険』のような能力バトル作品の要素を盛り込みながらも実写ドラマならではの雰囲気も取り込みまさに「好きな人には好き」なドラマ。
物語そのものも陰謀論や神話を取り込み、どちらかと言うと一般人向けではない内容ですが、マンガや映画好きにはハマる映画だと思います。
俳優陣も魅力が多く、今や引っ張り出この有村架純や『THE NEXT GENERATION パトレイバー』で主演を勤めた真野恵里菜や、仲間由紀恵と結婚した事で話題を集めた田中哲司やらが脇役で出ており今や豪華に感じます。
その中でも時を止める能力者ニノマエを演じた悪のアベンジャーズこと神木隆之介の闇堕ち演技と自分の能力への過大な自身の表現が良く終始「こいつやべぇわ…」と感じさせてくれます。
まあ、ここまで語っておいて何なんですけど
もう我こそはと思う人は黙って見て下さいよ!熱く語れる人が欲しいんですよ!!!
しかし、ドラマ後も
『SPEC 翔(スペシャルドラマ)』
『SPEC 天(映画)』
『SPEC 零(スペシャルドラマ)』
『SPEC 結 漸ノ篇(映画)』
『SPEC 結 爻ノ篇(映画)』
とながくながーく続くのでしかも結はちょっと堤幸彦監督やっちゃったなってカンジでしたのでまずはドラマあたりまで見るのが良いと思います。
そう言えば、『LIAR GAME』といい『SPEC』といい戸田恵梨香主演作ばっかですね。
でもこの画像を見て下さい。
やっぱ可愛い。結局それか。
以上で5作のドラマを紹介させていただきました。
いずれも完成度が高く、更にどことなく演出面含め厨二病の心をくすぐる作品をチョイスしたつもりなのでここからドラマにハマってみるのもいいと思いますよ!
アニメ・ゲーム好きにこそオススメしたい『ワイルド・スピード SKY MISSION』と実写作品たち 映画編
お久しぶりな皆さん
こんにちは、いとです。
随分と久々なブログ更新になった気もしますよね。
それというのも前回『相棒Season13』最終話の感想を書いたら恐ろしいほどのアクセスがあり、
いたたまれない気持ちになったというか面倒くさくなったというか更新しなくても人が来るから更新しなくてもいいやって思ったっていうか……。
まあ、そんな事はともかく
最近では周囲の人間に極度の映画好きであると知れ渡ってきた様な気もしますが、ゲーム好きな知り合いが「映画はアニメ映画しか見ない。実写の映画はどれも同じに見えるしね」というふざけやがった事を言っており、びっくりしました。
そういう人に限ってアメコミ映画のみ認めるのが不思議です(アメコミ映画自体は好きです)が、他の実写でも充分一風変わった挑戦的な作品はあります。今回はそんなアニメ・ゲーム好きな人にオススメしたい映画を5作紹介したいと思います。
と、その前に先日絶賛劇場公開中の『ワイルド・スピード SKY MISSION』を見てきました。
前作『ワイルド・スピード EURO MISSION』のラストから続くシリーズ7作目。
前作の悪役の兄デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)がドミニク(ヴィン・ディーゼル)達に復讐に来る、という物語なのですが、
とにかく派手です。
もうなんかシリーズ序盤の雰囲気とは全然違って、『ミッション・インポッシブル』と『エクスペンダブルズ』が混ざったかのような作品になっていますが、ジェイソン・ステイサムとドゥエイン・ジョンソンの殴り合いが見れたり、
世界各地で様々なミッションをこなしていく最中にお邪魔キャラのようにジェイソン・ステイサムが現れたりとゲーム的要素もあり、アクション映画として傑作に仕上がっていると思います。
あ、でもリアルなカー物を求めてダメですよ。車を使ったトンデモアクションを見る映画ですから……。
新キャラのラムジーも可愛いですし、このクオリティなら続編もドンドン作って欲しかったのですが
シリーズの主演の片方であるブライアンを演じたポール・ウォーカーさんが自動車事故により他界。今作が遺作となってしまいました。
それでは気を取り直して映画を5作紹介したいと思います。
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ギタイと呼ばれる宇宙生物に攻撃を受ける地球。戦闘経験のほとんどない報道官のウィリアム・ケイジ(トム・クルーズ)は上司の不興を買い最前線に飛ばされてしまう。
ギタイとの戦闘用に作られたパワードスーツの使い方もわからず戦場であっさりと死亡したウィリアムだったが気が付くと前線に飛ばされたその日に戻っていた……。
昨年公開され、日本の小説が原作ということもありそこそこ話題になった今作。
以前にもそれとなく宣伝しましたが同じ戦場での戦闘を繰り返し繰り返し行い、自分だけでなく味方の損害も減らし、敵の母体を探す流れは難しいゲームをプレイしているのを見ているかのようで面白く、攻略やガイドなどでゲームそのものの面白さの本質が変わりつつある最近では懐かしい気分にもなれます。
失敗を繰り返しながら何度も試みるといえば
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『SIREN』というゲームもそうでした。
僕は大好きですがあまりの難易度に挫折した人も後を立たなかったそうです。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は原作からの大幅な改変が叩かれがちでもありますが、ゲーム好きな人には是非オススメしたい作品です。
米大統領の演説中、何者かによって米大統領が狙撃された。続けざまに付近の建物で爆破が起き、更に演説会場でも爆破が起きた。
阿鼻叫喚に包まれる会場でシークレット・サービスのトーマス・バーンズ(デニス・クエイド)は大統領護衛の職務を果たそうとする……。
同じ事件、同じ時間帯を8人の視点から描く群像劇。
事件を対処するもの、巻き込まれたもの、事件の片棒を担がされたもの、事件を起こしたもの、それぞれの視点から誰がどのように動いたのか、どんな事件の裏があったのかを明らかにしつつ、事件の終結に向かうこの映画のスタイルは斬新かつ面白くまとまっています。
この方式はクリフハンガー形式やグランドホテル形式などと言われる群像劇の一種でゲームで言えば『SIREN』が良く似ています。
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時間が巻き戻る度に現在時刻を表示する試みなんかはまさに『SIREN』でこの方式が好きな人にはたまらないのではないでしょうか。
また、『バンテージ・ポイント』は単なるアメリカ万歳!で終わらせず、テロを起こした側の心理も描かれており大量虐殺をした人が一つの良心から失敗に繋がっていく様はどこか考えられさせます。
『メメント』
妻をレイプされ殺された挙句、自分の頭を負傷させられ10分の記憶しか保つ事ができなくなったレナード(ガイ・ピアース)は犯人を探し、自らの手で始末するために重要な事は身体に刺青として残し、出会った人や建造物はポラロイドカメラで撮影し犯人を探していた。
ある日、ついに犯人を突き止めたレナードはテディ(ジョー・パントリアーノ)を射殺する……。
世にも珍しい時系列逆向き映画。起承転結の結である犯人の殺害から物語を始め、どうしてレナードがその結論にたどり着いたのかを起承転を遡りながら追っていく作品。
不思議な事に前述したとおり、起承転結の結から遡って再生していくのに映画として起承転結がなっているという巧妙に練られた脚本が特徴的で10分しか記憶が持たないレナード同様、見ている人も突然何故か自分が人を監禁していたり、いきなり銃撃を受けたりと話の前が分からず混乱するものの最初まで遡ると全てがしっかり繋がっているのが上手いと感じます。
複雑な時系列で何故今そうなっているのか分からなくなるゲームといえば
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『SIREN』ではないでしょうか。
因みに『メメント』はDVDやBDの特典に入っている時系列順再生モードも映画を見終えた人にはオススメです。
『アルティメット』
パリ郊外の荒廃したスラム街、バンリュー13で政府の爆弾が盗まれた。街全体を爆破する威力のあるその爆弾を奪回するため捜査官のダミアン(シリル・ラファエリ)はバンリュー13住みでありながら麻薬を忌み嫌うレイト(ダヴィット・ベル)と共に街を疾走する……。
己の肉体のみでぴょんぴょんと飛び回るアクションのことをパルクールと呼び、今では映画、ゲーム、アニメ等様々な分野で使われていますが、なんと『アルティメット』はそのパルクールの始祖ダヴィット・ベルが主演。相棒を演じるシリル・ラファエリはアクションの殺陣師であったりととにかくアクションに特化したフランス映画。
「じゃあ、ストーリーは微妙なんじゃない?」とか言う人もいるかもしれませんが、まあその通りです!! が、荒削りながらも二転三転する展開になってますしそう馬鹿にしたものでもありません。
やはり、何よりも主演二人のアクションが凄まじく、ダヴィット・ベルによるビル内での逃亡戦やシリル・ラファエリのカジノでの格闘戦の最序盤から終盤までアクションアクションアクションでめちゃくちゃ白熱します。
良くぬるぬると動くアニメの様な爽快さや、おおっ!となる感じや、後半部分の爆弾への道のりなどゲームのようなエンタテインメント性などもう本当に男子向け!と言った感じで
流石に『SIREN』には似てませんね……。
そう言えば、最近ポール・ウォーカー主演で『フルスロットル』というタイトルでアメリカリメイクされましたが、格闘シーンはシリル・ラファエリに劣るし、ストーリーの改変も凄まじいしで散々でした。
とは言え、ポール・ウォーカーの貴重な遺作とも言える作品でもありフランス映画はイマイチ……という方は『フルスロットル』から入ってもいいのではないでしょうか。
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だらだらとしたSF研究会の元にタイムマシンが現れた。壊れたクーラーを何とかするために前日に戻ったが、調子に乗りすぎ様々な行動を改変してしまう。
過去を変えすぎると未来に影響が及ぶと知った甲本拓馬(瑛太)は全ての辻褄を合わせるために奮闘する……。
傑作と名高いコメディ映画。
しっかりとした伏線回収あり、真夏の雰囲気あり、SF要素あり、青春の雰囲気ありと良く練られた脚本が印象的な作品。どこまでも軽いノリで人を選ぶ作品ではありますが、個人的にはアニメ版『時をかける少女』あたりが好きな人は割とハマるかもしれません。まあ、あちらほどの感動はないですが……。
もう完全に蛇足ですけどもちろん
『SIREN』は何にも関係ありません……。そう言えば『SIREN』の実写版は酷すぎたよね。もう怒りしかわかなかった。
いかがでしたでしょうか。
ゲームしかやらない、アニメしか見ないという方もこれを気に映画に触れてみる事をひっそりとオススメしたいです。いずれは舐められがちな邦ドラマ編も紹介します。
【甲斐享】『相棒Season13』怒りの不満点※ネタバレ有り【脱退】
ダークナイトな皆さん
こんにちは、いとです。
今僕は怒っています。
そう、この怒りはまさしくドラゴン。
そう言えば杉下右京さんは怒る時顔がプルプル震えますが、ブルース・リー作品も大体そうですよね。
はっ!?まさかの次の劇場版相棒は……
そういうことだったか……。
そんなことはともかく、
先日放送された『相棒 Season13 最終回SP ダークナイト』にて三代目相棒、甲斐享が特命係から脱退したのですが個人的には不満点だらけです。
まずはじめに言っておかなければいけませんが自分は相棒が大好きです。
Season5あたりから入った身ではありますが遡ってほぼ全話を見ましたし、劇場版は三作とも映画館でしっかりと鑑賞しました。
シーズンも10を越え200話以上もやっていると当然あまり好きではない話も出てきますが今回だけはどうにも納得できません。
【最終話あらすじ】※以降ネタバレ有り
数年前より世間を賑わす「ダークナイト」と呼ばれる人間による犯罪。ならず者を中心に「悪」とされる行為をした者を半殺しにするその犯罪はネットでは賛同者が後を絶たない程の影響力があった。
歪んだ正義を振りかざす「ダークナイト」はいずれ必ず捕まえる、と語る杉下右京(水谷豊)に対し共感できる部分もあると語る甲斐享(成宮寛貴)。しかし、そんな中「ダークナイト」の犯行と思われる殺人が起きてしまう。
死体の状況や犯行前後の犯人の行動の不自然さからこの殺人は「ダークナイト」の模倣犯による犯行であると決め捜査をする甲斐。その言動に違和感を覚えながらも賛同する杉下と甲斐は病院の記録から犯行時に負傷した模倣犯を突き止める。
*
あっさり自分の犯行であると認めた模倣犯は自分こそが「ダークナイト」であると主張、かつての事件の詳細を語り始める。
甲斐は彼は「ダークナイト」ではないと主張するも、事件の詳細に漏れがないことから警察は「ダークナイト」事件は犯人検挙で終焉を迎えたと見込む、それに呼応するようにマスコミも「ダークナイト」を逮捕と騒ぎ立てるのだった。
しかし、そんな中模倣犯が警察の取り調べ中に警察署内から脱走、鋭い考察から警察内部の者が脱走の手引きをしたと断定する杉下だったが、脱走した模倣犯は「ダークナイト」らしき人物に襲われ搬送されるという意外な結果で脱走劇は幕を閉じた。病院に搬送された模倣犯は自分を襲ったのは本物の「ダークナイト」ではないと繰り返すばかりで捜査の進展はなかった。
*
不審な言動と行動の多さから甲斐の過去を調べ始める杉下、甲斐はかつて仲の良い同級生の妹を薬物中毒者に殺害され、犯人に犯行時心神喪失で無罪を勝ち取られた過去があり、更にその犯人は「ダークナイト」の犯行が始まったと同時期に何者かに半殺しの暴行を受けた事が分かる。
自分の調べた内容を伝え、「ダークナイトの事件に関しては君と行動を共にすることはできない」と言い一人甲斐の同級生のもとに向かう杉下、模倣犯襲撃時のアリバイを甲斐の同級生に訪ねる杉下の元に甲斐が現れる。
*
「彼(甲斐の同級生)はダークナイトではない」と言う甲斐に対し、「彼(甲斐の同級生)はダークナイトではないが模倣犯を襲ったのは彼だ」と言う杉下。そして言動の矛盾を突き本物の「ダークナイト」は甲斐享であると示唆し甲斐自身に自供を促した。
自分が「ダークナイト」であると認めた甲斐を捜査一課に引き渡す杉下だったが、その身柄は大河内監察官(神保悟志)に引き渡されてしまう。
大河内との取り調べで何故「ダークナイト」になったのか自分でもよく分からないと語る甲斐、杉下は甲斐の父親であり警察庁次長である甲斐峯秋(石坂浩二)に自分が傍にいながら一線を越える事を止められなかったと後悔の念を述べる。
息子を警察から追い出すために、「人材の墓場」と呼ばれる特命係に配属した峯秋もその事を後悔しながら、やはり杉下右京は「人材の墓場」であると確信。
無期限の停職を言い渡された杉下は峯秋の計らいにより甲斐享と接触、いずれの再会を誓い杉下は飛行機に乗り込むのだった。
長くなりましたが以上が最終話の流れでしたね。ふざけんな。
カイト(甲斐享)が犯人ってどういう事なの???という感情が渦巻き先日はツイッターも掲示板も荒れ放題でしたね。もちろん僕も怒り狂っていました。ぬ~べ~の実写版どころではありませんでした。
不満な理由
- 伏線が一切ない
- Season12、13の流れが無駄に
- 序盤での引っ掛け演出
- 総じて上手くやれば名話になったかもしれない感じ
1.伏線が一切ない
これはネットでもかなり言われていることですが伏線が一切今までに張られていないんですね。
カイトが「ダークナイト」なのだとすると必然的にSeason12では既に犯行が始まっていたと考えられますがしっかりと見直さないとはっきりしたことは言えませんがそんな描写はどこにもなかったように思えます。多分製作陣も考えてなかったのでしょう。
まあ、そもそもからそんな前から描写を出していたら杉下右京がさっさと解決してしまいそうです、だからこそ伏線を張っておいたとしても自分の右腕的存在が数年に渡り犯行を繰り返していたのを一切右京さんが気が付かないという不自然さが出てしまうのですが……。
2.Season12、13の流れが無駄に
カイトは今までの相棒に比べると直情的で牙むき出しの犬、と言った雰囲気が加入直後はありました。しかし、Season11の『猛き祈り』やSeason12の『ビリーバー』などで徐々に成長していくカイトを見るのも三代目の楽しみの一つだったように感じます。
特にSeason13では序盤から右京さんの推理の先を読み行動したりし、右京さんも米沢守に「彼は一人でやっていける」的な発言を漏らしたりとカイトの成長が前面に出されていた印象がありました。
でも、そこら辺の成長は気のせいだったんですね……。
3.序盤での引っ掛け演出
最終話「ダークナイト」ではダークナイトの犯行シーンが描かれる最序盤にダークナイトの服装をしていたのはカイトだと示すシーンが描かれていました。通常推理ものや警察ものだとこのシーンはミスリードとして使われることが定番中の定番なのですが、今回はストレートにカイトが犯人でした。
視聴者がそう思うだろうという二重のミスリード演出だったのかもしれませんが、物語展開的にもずーっとカイトが犯人っぽい感じでしたし全体的な演出としては失敗だったのではとすら思えます。第一、模倣犯襲撃時にカイトにアリバイがあったという描写が少なすぎてカイトが犯人じゃなさそうでホッとするという気持ちになった人なんていないんじゃないでしょうか……。
4.総じて上手くやれば名話になったかもしれない感じ
ネットでも言われていたことですが、カイトの父である峯秋との確執の決着、カイトの歪んだ正義感、杉下右京のカイトへの後悔の気持ちなど随所随所に良い要素が埋め込まれていたので上手くやっていれば名話になったのではと思えて仕方ありません
まあ、無駄に伏線を張ろうものならすぐに右京さんの餌食になるでしょうが、いきなりカイトが連続暴行犯で全部右京のせい!って言われても納得いかないのは当然な気がします。
しかし、カイトの扱いにショックを受けながらも巷では次なる四代目相棒が色々噂されてますね。
個人的には既に登場した仲間由紀恵のキャラで相棒をやるとかなり地味になりそうなので嫌ですが、何にせよ次の相棒に期待したいところです。
完全な悪徳警官とかだと面白いかも……。
右京さん「どうやら、君には口で言っても意味がないようですねぇ」
観たい……。
大きな声で話しても問題ない三大『子役が可愛い』映画
アレな皆さん
こんにちは、いとです。
シッー、静かにしてください!
こんなタイトルのブログを読んでいるところを見られたらあなたが凶悪犯罪を犯した場合あらぬ噂がたちますよ…!
そう!体勢を低く保って…!周りの安全を確認してから見てくださいよホント!
ああっ!後ろから!!
そんな茶番はともかく、
自分は単なる映画好きであって特別な趣味があるわけではないハズですが、映画を見ている中で子役俳優の魅力を感じる映画があります。
今回はそんな中でも個人的に映画としても好きな作品でありかつ、『小さな悪の華』とかと違ってドン引きされない映画を三つ紹介したいと思います。
『レオン』
孤独な殺し屋レオンが家族を惨殺された少女マチルダを救って以降、復讐を望む少女との奇妙な共同生活が始まる。
はい、定番中の定番。ど定番と言える作品ですね。
この映画は同じくリュック・ベッソン監督作品である『フィフス・エレメント』の資金稼ぎとして低予算で作られた作品なのですが予想以上のクオリティで製作者たちも意図しない程の反響を得た作品として有名です。
その人気と評価の要因となったのが物語と俳優の魅力。中でも絶大な評価を受けるのがゲイリー・オールドマン演じる悪役スタンスフィールドですが、、、
今回の主旨とは違うんで語る気は起きません。凄いんだけどね。
今回の主旨といえば若きナタリー・ポートマンが演じ、ナタリー・ポートマン自身のブレイクのきっかけとなった少女マチルダ。
家族を殺され復讐を考えながらも孤独で不思議な殺し屋に惹かれていくマチルダの儚げで危うい雰囲気に未だに根強いファンがついているのも頷けます。
今では『スター・ウォーズ』1から3作目までのヒロインであるパドメを演じたり、アメコミヒーロー映画『マイティ・ソー』シリーズでもヒロインを勤めたりとドンドンと活躍の場を広げているナタリー・ポートマン。そんな彼女の初期作を是非ご覧になってください。
因みにナタリー・ポートマンはレオン出演後『ロリータ』という作品に誘われたけど断ったそうで、そういう役は本当は嫌いなのかもしれないですね。
『ビートル・ジュース』
今やお馴染みのティム・バートン監督が初めてスマッシュヒットさせた80年台のコメディ映画。
事故で死んだ幽霊夫婦が自分たちの家に移り住むことになった家族を追い出すために霊界の追い出しスペシャリスト、ビートルジュースを呼び出すドタバタコメディなのですがとにかくマイケル・キートンの演じた陽気で破天荒なビートルジュースが面白く多少古臭さはあるものの現在でも充分に楽しめます。
マイケル・キートンと言えば『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の演技でアカデミー賞主演男優賞にノミネートするほどの演技力と長い実績のある俳優ですが、
今回の主旨とは違うんで語る気は起きません。凄いんだけどね。
今回紹介したいのは何と言ってもウィノナ・ライダー演じるリディア。
幽霊となった主人公夫婦が脅そうとしても逆に興味を持ち近づいてくる不思議なゴス・ロリ服を来た少女リディア。
特殊な趣味の性で孤独なリディアは幽霊に未だ見ぬ友情を求める様子が心くすぐられます。
この映画はどうやら続編が企画されているようで、リディアを演じたウィノナ・ライダーも続投するとか、
少し楽しみのような不安なようななんとも言えない感じです。
最後はこの作品。
酒浸りな元傭兵クリーシーは友人紹介でピタという少女の護衛に就くことになる。最初は好奇心旺盛でお喋りなピタを迷惑に思うクリーシーだが徐々に心を開いていく。
亡きトニー・スコット監督作である今作は映画の原作となった『燃える男』からの改変が多く、原作ファンには敬遠されがちな作品ですが、
『トレーニング・デイ』でアカデミー賞主演男優賞に輝き、迷ったらこの人の作品を観れば良い!とまで言われる俳優デンゼル・ワシントンの魅力たっぷりです。
去年紹介し自分もかなり評価している『イコライザー』での演技も中々でしたが
最強無敵の『イコライザー』 - a picture is worth a thousand words
今回の主旨とは違うんで語る気は起きません。凄いんだけどね。
そう!今回の趣旨主旨にピッタリと合うのはダコタ・ファニングが演じた少女ピタ。
前述のマチルダとリディアはどこか普通ではない女の子でしたがピタは等身大の女の子のイメージ。
だからこそ中盤部分以降の展開が強烈に感じるのですが、底抜けに愛くるしいという物語展開であるべき人物像にピッタリ嵌っています。ピタだけに。
ただ、前半部分はハートフルな人情劇なのですが後半は中々にエグいアクション映画に様変わりするのでそういう作品が苦手な人にはオススメ出来ないかもしれません。
さて、いかがでしたでしょうか。
この3つの映画、特徴的なのが大人が子供に対して心を開きます。
最初に他人をシャットアウトしようとするのは大人であり、その影響を子供は少なからず受けることになります。
誰とでも打ち明けようとする子供の頃に持っていたはずの気持ちを忘れないでいたいものですね。
という、クソみたいなタイトルからは想像もできない良い締め方をしようと思っていたんですが『相棒 Season13』があまりにも様々な意味で精神的ダメージを与えてきたのでやっぱもう何も信用出来ません……。
カイト君……。
『007 スペクター』とダニエル・クレイグ版007
紳士な皆さん
こんにちは、いとです。
突然ですが僕は常に紳士でありたいと思っています。
乗っている車はイギリス紳士の血を引き継ぐミニですし、私服はスーツに蝶ネクタイですし、頼むお酒はウォッカ・マティーニをステアじゃなくシェイクしたものですし紳士という言葉を辞書で引いたら僕が出てくる日も近いかと思います。
まあ、実際はミニはBMW世代なんでドイツですし、スーツに蝶ネクタイが私服なんて人は日本人だと江戸川コナンくらいでしょうし、マティーニを普通にジンで作ったもの出されても違いなんて分からないんですけどね……。
そんなことはともかく、
ついにあの007シリーズの最新作が今年封切りとなることが決定しましたね。
007シリーズと言えば1962年に第一作目『007 ドクター・ノオ』が公開されて以来、50年に渡り主演俳優を入れ替え23作を製作してきた長寿シリーズです。
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日本には主役を入れ替えずおよそ50作も制作した化け物みたいなシリーズがあるのでさほど多さを感じさせませんが一つ一つの作品が派手で見応えがありシリーズは常に世界的な映画界に影響を与えてきました。
何よりも僕の世代の男ではニンテンドー64用ゲームソフト『007 ゴールデンアイ』を知らない人はいないのではないでしょうか。
そんなわけで今回はシリーズ最新作『007 スペクター』と最新の主演俳優であるダニエル・クレイグが主人公ジェームズ・ボンドを演じた過去作品3作を紹介したいと思います。
いきなりですが最新作『007 スペクター』について現在で分かっている事を少し紹介しましょう。
最新作のキャストが先日正式に公開されましたが、レギュラー陣を除いて気になるのはクリストフ・ワルツ、レア・セドゥ、モニカ・ベルッチの三人。
まずクリストフ・ワルツと言えばクエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』での怪演でアカデミー賞を受賞した後に、同監督の『ジャンゴ 繋がれざるもの』でもアカデミー賞を受賞するという生粋の実力派俳優。
最新作ではそんな彼が悪役を演じるそうなので大変楽しみですが、そもそも『スペクター』とは簡単に言うとシリーズに度々登場する悪の秘密結社(こう言うと何かショボイ)でジェームズ・ボンドの宿敵とも言える組織です。
しばらく登場がなかったスペクターが再起動するという意味なのか分かりませんがシリーズが生み出した典型的な悪役像の復活が今から楽しみで仕方ありません。
続いて新作のボンド・ガール(ヒロイン)とされているのが『ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル』で女殺し屋サビーヌ・モローを演じたレア・セドゥ。
『イングロリアス・バスターズ』でハリウッドデビューをした彼女は生意気そうな顔、幸薄そうな顔とか色々印象が変わりますが今回はどんなボンド・ガールを見せてくれるのか、結構好きな女優さんなだけに楽しみです。
っていうかすっごい好きなので皆さん『ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル』を観て下さい。
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そして最後はモニカ・ベルッチ。
今回はどうやらボンド・ガールが二人という話ですが、まあ、二人いたら大抵の場合片方は死ぬのが定番なんですよね。
レア・セドゥに比べると90年台から活躍するモニカ・ベルッチはキャリアが長いですがなんだか死ぬ予感がプンプンしますよね。
ただでさえヒロインに優しくないダニエルボンドなので生き残って欲しいですね。でも、何となくこの人って悪女なイメージがあるので死にそう……。
以上が最新作での演技が気になる俳優たちです。そしてここからはダニエル・クレイグがジェームズ・ボンド演じた過去作品を紹介したいと思います。
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『007 カジノ・ロワイヤル』
007シリーズ21作目にしてダニエルボンド1作目。
英国諜報機関MI6より殺しのライセンスこと『00』のコードネームを受け取ったばかりのジェームズ・ボンドはマダガスカルである男の監視任務についていた。その男の携帯から入手した情報は超大型旅客機の爆破テロに繋がっていく……。
007シリーズは元MI6の作家イアン・フレミングによる小説シリーズを原作としているのですが、この作品の製作時ジェームズ・ボンド役が20作目までのピアース・ブロスナンからダニエル・クレイグに変更が決まった際には世界中007ファンから大ブーイングが起きました。
主な理由は髪が金髪であることと耳がでかいことで彼を批難するために「クレイグノットボンド・ドットコム」というサイトが出来上がった程です。
しかし、作品が公開されると同時にダニエル・クレイグを批難する声は無くなり、それどころか歴代ボンドの中でも最高、との声もあがるほどの出来でまさに「実力でアンチを黙らせた俳優」と言える劇的なボンドデビューを果たしました。
さて、肝心の内容ですが娯楽作品として満点の出来だと思っています。
若造ボンドを描いているためシリーズファンにはユーモアなセリフが少ないのが納得いかないかもしれませんが各国の怪しい動きを見せるスパイやテロリストとの攻防、派手なアクションシーン、ロマンスなど娯楽作品に必要な要素が大体含まれている今作は映画としてそれだけで魅力的です。
オープニングタイトルのセンスもピカイチだと思います。
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『007 慰めの報酬』
異色だらけの22作目。
最愛の人を失ったボンドは全てを裏で糸引いていたホワイトを捕らえ尋問しようとした矢先MI6職員の裏切りによりホワイトに逃げられてしまう。追跡劇の果て裏切り者を射殺したボンドは裏切り者が残した手がかりを元にドミニク・グリーンという男の陰謀に迫っていた。一方家族をボリビアの元軍事政権のトップだったメドラーノに殺害されたカミーユという女性もドミニク・グリーンに近づいていた……。
今作は007シリーズ初の前作との明確な繋がりがある作品なので『007 カジノ・ロワイヤル』を鑑賞していないとかなりの部分でついてこれない可能性があります。
今作には初の続編という以外にも他に色々異色な部分がありますがその最たるは更に続編を匂わせたまま終わるという事でしょう。
今までにもスッキリしない終わり方がなかった訳ではないのですがここまで続編を匂わせたまま終わるのは初めてな気がします。
アクションは派手なものの上映時間も短く、事件自体もあっさりしすぎていてシリーズ内では正直微妙な作品ですが俳優の魅力と上司であるMとボンドの信頼関係の描き方など、好きな要素のある作品でもあります。
俳優と言えば今作のボンド・ガールを務めたのは、近年ではトム・クルーズ主演のSF大作『オブリビオン』やボンド俳優としても有名なピアース・ブロスナンの『スパイ・レジェンド』に出演し話題となっている
オルガ・キュリレンコなのですが、珍しくボンド・ガールとボンドとのベッドシーンが無いことでも異色です。
いや、別に期待してた訳じゃないんですよ。いや、本当に違いますよ。
彼女がいくら『ヒットマン』でヌードやったからってそんなことはないですよ。
因みに今作はもう一人ボンド・ガールがいるという触れ込みでしたがそこはお察し下さい……。
『007 スカイフォール』
再起動の23作目。
各国のテロ組織に潜入する諜報員の情報が入ったファイルが奪われた。Mの命令で瀕死の仲間を見捨て犯人を追跡するボンドだったが味方の銃弾が当たり谷底へと落下してしまう。
数カ月後、Mの元に届いた「自分の罪を思い出せ」のメッセージと共にMI6本部が爆破。数名の犠牲者を出したテロを受け、谷底へ落ち死亡者扱いされていたジェームズ・ボンドが姿を表わす……。
ダニエルボンドはそれまでのボンドシリーズに比べシリアス色が強く、天才発明家Qの発明で遊んだり、Mの秘書マネーペニーを口説いたりするシーンがないどころかQとマネーペニー自体が登場しませんでした。
しかし、今作からはQとマネーペニーが新たな形で再登場。そしてレギュラー人物にも大きく変化が訪れるいわば繋ぎの作品であるのですが映画単体としての完成度も高く、興行収入ではシリーズ内トップの収入で英国アカデミー賞作品賞も受賞。
特に今作の悪役であるハビエル・バルデムの演技が良く、シリーズ内では地味な計画だったのにも関わらず印象に残る悪役になっていたと思います。
ずいぶん長くなりましたが以上がダニエルボンドの全作品となります。
年末には『スター・ウォーズ EP7』『007 スペクター』『ミッション・インポッシブル5』とヒットシリーズの続編がよりどりみどりすぎて何を観に行くか迷うかもしれませんが、これを気に007シリーズを漁ってみるのもオススメしたいところです。
『SP 警視庁警備部警護課第四係』と本広克行とちょこっと『PSYCHO-PASS サイコパス』
お腹の弱い皆さん
こんにちは、いとです。
僕はお腹が弱い方でして1年が365日ならば、およそ200日はお腹がやられています。
とは言え、症状自体は人よりも多少弱いくらいで大したことないのですが、時には薬や食あたりといった要因で凄まじく悪くなることもあります。
しかし、僕は気づいたのです。凄まじくお腹を壊した後は今まで以上にお腹の調子がいいことに。
つまり、死にかける度に強くなるサイヤ人のように僕はお腹を壊す度に強くなってると考えると僕はもうフリーザあたりなら互角に戦えるのではないかと思います。
そんなことはともかく、
皆さんは本広克行という監督をご存知でしょうか。
『踊る大捜査線』で総監督をつとめた事で有名ですが正直『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』あたりからは微妙でしたよね。
先日、そんな本広克行が初めてアニメの総監督を勤めた作品『PSYCHO-PASS サイコパス』の劇場版を鑑賞してきました。
そもそもアニメ版の『PSYCHO-PASS』は二期まである長いアニメながら印象的な悪役と練りこまれたSF設定であまりアニメをみない自分でも大いに楽しめたどころかすっかりハマってしまいました。
劇場版はディストピア的SF要素が使いきれていない印象でもったいなさを感じましたが、ひとつの作品としては中々でした。
今回は本広克行が総監督を勤めたという認知度が低いドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』の紹介をしたいと思います。
幼少時、目の前で両親を刺殺された体験から脳内物質が異常に活性化し周囲の危機をいち早く察することが出来る井上薫はその才能を見出され警護課第四係に配属される。
自分を見出し見守ってくれる上司尾形総一郎や警護課第四係のメンバーと共に井上は様々な任務をこなしていく。
V6の岡田准一がカリ、ジークンドー、USA修斗と言った格闘技のインストラクターの資格を取得することになったきっかけの作品。
当時はジャニーズ主演の刑事物と言った事であまり期待せずにドラマを見始めましたが半分ほど見たあたりではもう完全にこの作品にハマっていました。
まず何と言ってもこの作品のウリは岡田准一本人が行う格闘シーン。本人がやっているとは思えないほど素早い殺陣で言ってしまえば岡田君のアクション目的だけでこの作品を見た方も多いはずです。
しかし、この作品で圧倒的な存在感を放っていたのが主人公井上薫の上司尾形総一郎を演じた堤真一。
SPの職務の範疇を超え活躍する井上を支援し見守る尾形の雰囲気がたまりません。特に第7話で「それなら何故、悪に手を染めた! 法を犯すことに、リスクがないとでも思ったのか! 」と警護対象に怒鳴るシーンは必見です。
このドラマはドラマ後も、映画、SPドラマ、映画と続きますが無理やり作られた映画ではないため一本通ったストーリーは中々好きだったりします。
まあ、あの『SP 野望篇』は
深夜の東京で爆破が起きておきながら警察官が全くこないなど実は東京に警察官はいないのではないかと不安になったりもしますし、
特殊効果でアカデミー賞を受賞した人を使った割には爆破シーンの違和感ハンパねーとかありますけど
最終章後編にあたる『SP 革命篇』は
これまでの集大成と言った雰囲気と主人公である井上薫の心の成長、そして仲間との絆の描き方はドラマシリーズを見切った人にはたまらないものがあると思います。
何よりも、この方法ならば本当に議事堂を占拠できるのでは、と思わせられるのは凄いと思います。まあ、日本では議事堂を占拠しても世の中は対して変わらないと思いますが。
そんなこんなで、『踊る大捜査線』から話題を集め続ける本広克行の『SP 警視庁警備部警護課第四係』をご覧になってみてはいかがでしょうか。
で、続編を匂わせたまま終わりますけど、続編はいつなんですかね。