a picture is worth a thousand words

その時思った気になる事を忘れないためにもこういう場所に書いてみたりしちゃいます。

読書の秋に勧める小説十選・前編 人が死ぬ推理小説編

インドア派の皆さん

こんにちは、いとです。

 

そろそろ秋分の日ということで涼しさも見え始め、夏も終わりと言った感じですね。

何を隠そう自分は映画、ドラマ、小説、ゲームが好きなインドア派の人間です。

違いますよ、

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インド派ではありません。似てるけどね。

 

人が作る物語というものが好きなんですよね。最近流行りの捏造は嫌いだけどね。

なので今回は皆さんの読書の秋のお供になるような好きな小説をただお伝えしようと思います。

 

時計館の殺人<新装改訂版>(上) (講談社文庫)

時計館の殺人』/綾辻行人

うわあああ、いきなり「殺人」とかついたよ。

えっ、読書の秋のお供って平和なやつじゃないの?と思った方。

甘いです。甘々です。あれ?あなたから砂糖の味とかしませんか?もしかしてジャムと同じくらい砂糖とか入ってます?

まあ、そんなことはともかく、実は好きなジャンルは推理小説です。なので基本、推理小説が中心になることをご了承ください。

さて、作品の話にうつりますが『時計館の殺人』は綾辻行人さんによる館シリーズの5作目にあたる作品です。

このシリーズは1作目である『十角館の殺人』のラストが衝撃的でどのオススメを見ても十角館、十角館って口を揃えたように言ってます。

確かにとあるトリックを使った日本の作品としては高品質であり、びっくりしたのも事実ですが、やはり少々アンフェアに感じます。

その点、『時計館の殺人』は突拍子もないトリックでありながら読者でも割りと用意に推理可能なので自分で謎に辿りつけた時の達成感は半端ではありません。

時計館に訪れた人達を襲う殺人の連鎖を館シリーズの主人公、島田潔と共に謎に挑んではいかがでしょうか?

因みにこんなん解けねーよアホ、って人が沢山出たら俺は「シャーロック・ホームズの生まれ変わり」を自称する予定です。

 

硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)

『硝子のハンマー』/貴志祐介

大野智主演で月九枠で放送されたドラマ『鍵のかかった部屋』の原作である防犯探偵・榎本シリーズ第1作目。ドラマだと最終回の原作となった作品です。

衆人環視、監視カメラで見られている二重の密室の中で行われる殺人。

防犯とそれをすり抜けるもの二つの知識を用いて密室殺人を解き明かすこのシリーズは様々な防犯知識とそれをすり抜ける犯罪の手口が紹介されます。

決して真似してはいけないのですが、試しにと自分の鍵を失くしてしまった机の引き出しを開けようとしたのですがダメでした。いらないエピソードですね。

それはともかく、ドラマ版も嫌いではないのですが配役で犯人もろバレだったり、何よりも榎本のキャラクタ性が地味な感じに改変されていたのが残念でした。

鍵のかかった部屋 DVD-BOX

 

双頭の悪魔 (創元推理文庫)

『双頭の悪魔』/有栖川有栖

有栖川有栖による学生アリスシリーズ3作目。

隔絶された2つの集落、それぞれの集落で殺人事件に巻き込まれた推理小説研究会のメンバーは片方は推理で、もう片方は討論で犯人を導き出そうとする。

有栖川有栖の作品は論理で導けるとして有名ですがこの学生アリスシリーズは更に毎回読者への挑戦が含まれています。

因みに探偵役である江神二郎は2作目『孤島パズル』の漫画版では

孤島パズル 3 (BLADE COMICS)

このイケメンっぷりですね。

しかし、この『双頭の悪魔』は一度だけ実写化されたと聞き、一体どんなキャストで!と驚いたのですが。

なんとこの江神二郎は香川照之さんでした。ふざけんな。

 

今はもうない (講談社文庫)

『今はもうない』/森博嗣

今冬実写ドラマ化される『すべてがFになる』のS&Mシリーズ8作目。

ドラマ化されるエピソードが発覚した今、あえてドラマ化されないこの作品を紹介。ひねくれてるね。

かつて岐阜県の山荘で双子の姉妹が映写室と鑑賞室で殺害された。2つの部屋はそれぞれ密室で事件は解決しなかった。そして、月日がたち当事者でもあった西之園はこの事件の謎に興味を示す。

この作品の英題『SWITCH BACK』とは険しい斜面を登る際に特殊な形で敷かれた線路を指すのですが、

日本では現在どんどんとこの減少が見られる場所が少なくなっており作品のなかでも様々なものが過去のものになっています。

全編を通してセピアがかったイメージの印象がある今作も無くなってしまった物に対する哀愁を感じさせる一作でお気に入りの作品です。

無くなってしまったと言えば友人に『カイジ 人生逆転ゲーム』のDVDを貸したままそろそろ3、4年たつのですが、あれはもう無くなってしまった物なのでしょうね・・・。

 

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)

『クリムゾンの迷宮』/貴志祐介

推理小説では無く、『バトル・ロワイアル』のような作品。

自然の迷宮に閉じ込められた男女が生き残るために情報を集めたりする中で殺し合いが始まる、という話で気持ち悪い描写も多いし、怖いし、何だこれ!!

と、なったのですが、あまりの展開の吸引力に一気に最後まで読んでしまいました。

実はこの手のジャンルは基本的に駄作が多く実写映画ともなるとクソばっかで辟易していたのですがこの作品はとにかく吸引力が優れていました。ダイソンじゃないよ。

それだけでなく、この作品の舞台はオーストラリアのパーヌルル国立公園にあるバングル・バングルと呼ばれる場所で

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いずれ行ってみたいなと思わせてくれます。行かないけどね。

 

さて、以上で5作オススメさせて頂きました。

え??人が死なない作品もオススメして欲しい??

あ、皆さんそう言えば不二家みたいにあま甘な方たちでしたね。

あー、めんどうくさいなー、けど、仕方ないから

後編はゴディバみたいな皆さんのために残り5作、人が死なない作品をオススメさせて頂きます。

 

あ、今回の記事超まともじゃん!やったぜ!