『スワロウテイル』と渡部篤郎
偽札を偽造してる皆さん
こんにちは、いとです。
偽造と言えば、大学の入学式に友人の母親から国籍の偽造を疑われた事があります。
そういった事もあり、俺としては
名倉潤には少し共感を覚えてしまうんですよね。
そんなことはともかく、皆さんは雰囲気映画というジャンルをご存知でしょうか?
『雰囲気だけでその他に突出すべき点がない映画』
ではなく
『雰囲気や世界観が突出して良い映画』
なので雰囲気だけのクソ映画ではないのです。
そんな訳で今回紹介する映画は『スワロウテイル』。
円都に住む売春婦のグリコ(CHARA)とその同居人アゲハ(伊藤歩)とフェイロン(三上博史)はひょんな事から1万円札の磁気テープを入手してしまう。
磁気テープを使っての1万円札の偽造で大金を手に入れたグリコは歌手を目指し成功をつかもうとする。
まず、世界観なんですが舞台は架空の街、円都(イェンタウン)。
もう架空の貧困街ってだけで否が応にもテンションが上がってしまいますね。ご飯3杯くらいいけます。
何と言ってもこの映画の世界観に息を吹き込んでいるのは演じている俳優たちです。
主人公であるアゲハ役の伊藤歩に関してはそこまでとは思えませんが、この映画の主題歌『Swallowtail Butterfly ~あいのうた~』で初のオリコンチャート一位をとった事でも有名なCHARA演じるグリコがこの作品の雰囲気を作り出しています。
しかし、俺がこの映画紹介から訴えていきたいのはこの人
渡部篤郎の魅力です。
とにかく『スワロウテイル』の渡部篤郎はくっっそ格好いいんですよ!
この渡部篤郎に求婚されたら断れんわ!嘘です。
渡部篤郎という俳優は先日放送を終えた『ST 赤と白の捜査ファイル』では落ち着いた温厚な役を、
『SPEC』の前作としても有名な『ケイゾク』では狂気に触れた警察官の役、
そしてこの『スワロウテイル』ではクールで謎の多い役と実に様々な役をやれる俳優の鏡の様な人で好きな俳優さんの一人なのです。
映画の話に戻りますが、『スワロウテイル』という作品はエグいし独特な雰囲気についていけない人も多いので万人向けではないかもしれませんが個人的には非常に好きな作品です。
お金の偽造という汚れた方法で成功へ進む者達が道中で本当に大切だった物に気づくというありふれたメッセージ性と
不気味でオレンジ色がかった世界観の親和性は非常に高く、これからも邦画でこのような作品はあまり見かけないことでしょう。
貧困街をテーマにしてて雰囲気はいいけど他はHYDEの吸血鬼以外みるところのない
『MOON CHILD』とは違うね!でもDVD持ってます。
因みに『スワロウテイル』の監督、岩井俊二はこの後に『リリィ・シュシュのすべて』というまたも雰囲気映画を作ってます。
こちらも雰囲気映画としては中々オススメです。胸くそ悪くなるけどな。