アニメ・ゲーム好きにこそオススメしたい『ワイルド・スピード SKY MISSION』と実写作品たち 映画編
お久しぶりな皆さん
こんにちは、いとです。
随分と久々なブログ更新になった気もしますよね。
それというのも前回『相棒Season13』最終話の感想を書いたら恐ろしいほどのアクセスがあり、
いたたまれない気持ちになったというか面倒くさくなったというか更新しなくても人が来るから更新しなくてもいいやって思ったっていうか……。
まあ、そんな事はともかく
最近では周囲の人間に極度の映画好きであると知れ渡ってきた様な気もしますが、ゲーム好きな知り合いが「映画はアニメ映画しか見ない。実写の映画はどれも同じに見えるしね」というふざけやがった事を言っており、びっくりしました。
そういう人に限ってアメコミ映画のみ認めるのが不思議です(アメコミ映画自体は好きです)が、他の実写でも充分一風変わった挑戦的な作品はあります。今回はそんなアニメ・ゲーム好きな人にオススメしたい映画を5作紹介したいと思います。
と、その前に先日絶賛劇場公開中の『ワイルド・スピード SKY MISSION』を見てきました。
前作『ワイルド・スピード EURO MISSION』のラストから続くシリーズ7作目。
前作の悪役の兄デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)がドミニク(ヴィン・ディーゼル)達に復讐に来る、という物語なのですが、
とにかく派手です。
もうなんかシリーズ序盤の雰囲気とは全然違って、『ミッション・インポッシブル』と『エクスペンダブルズ』が混ざったかのような作品になっていますが、ジェイソン・ステイサムとドゥエイン・ジョンソンの殴り合いが見れたり、
世界各地で様々なミッションをこなしていく最中にお邪魔キャラのようにジェイソン・ステイサムが現れたりとゲーム的要素もあり、アクション映画として傑作に仕上がっていると思います。
あ、でもリアルなカー物を求めてダメですよ。車を使ったトンデモアクションを見る映画ですから……。
新キャラのラムジーも可愛いですし、このクオリティなら続編もドンドン作って欲しかったのですが
シリーズの主演の片方であるブライアンを演じたポール・ウォーカーさんが自動車事故により他界。今作が遺作となってしまいました。
それでは気を取り直して映画を5作紹介したいと思います。
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ギタイと呼ばれる宇宙生物に攻撃を受ける地球。戦闘経験のほとんどない報道官のウィリアム・ケイジ(トム・クルーズ)は上司の不興を買い最前線に飛ばされてしまう。
ギタイとの戦闘用に作られたパワードスーツの使い方もわからず戦場であっさりと死亡したウィリアムだったが気が付くと前線に飛ばされたその日に戻っていた……。
昨年公開され、日本の小説が原作ということもありそこそこ話題になった今作。
以前にもそれとなく宣伝しましたが同じ戦場での戦闘を繰り返し繰り返し行い、自分だけでなく味方の損害も減らし、敵の母体を探す流れは難しいゲームをプレイしているのを見ているかのようで面白く、攻略やガイドなどでゲームそのものの面白さの本質が変わりつつある最近では懐かしい気分にもなれます。
失敗を繰り返しながら何度も試みるといえば
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『SIREN』というゲームもそうでした。
僕は大好きですがあまりの難易度に挫折した人も後を立たなかったそうです。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は原作からの大幅な改変が叩かれがちでもありますが、ゲーム好きな人には是非オススメしたい作品です。
米大統領の演説中、何者かによって米大統領が狙撃された。続けざまに付近の建物で爆破が起き、更に演説会場でも爆破が起きた。
阿鼻叫喚に包まれる会場でシークレット・サービスのトーマス・バーンズ(デニス・クエイド)は大統領護衛の職務を果たそうとする……。
同じ事件、同じ時間帯を8人の視点から描く群像劇。
事件を対処するもの、巻き込まれたもの、事件の片棒を担がされたもの、事件を起こしたもの、それぞれの視点から誰がどのように動いたのか、どんな事件の裏があったのかを明らかにしつつ、事件の終結に向かうこの映画のスタイルは斬新かつ面白くまとまっています。
この方式はクリフハンガー形式やグランドホテル形式などと言われる群像劇の一種でゲームで言えば『SIREN』が良く似ています。
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時間が巻き戻る度に現在時刻を表示する試みなんかはまさに『SIREN』でこの方式が好きな人にはたまらないのではないでしょうか。
また、『バンテージ・ポイント』は単なるアメリカ万歳!で終わらせず、テロを起こした側の心理も描かれており大量虐殺をした人が一つの良心から失敗に繋がっていく様はどこか考えられさせます。
『メメント』
妻をレイプされ殺された挙句、自分の頭を負傷させられ10分の記憶しか保つ事ができなくなったレナード(ガイ・ピアース)は犯人を探し、自らの手で始末するために重要な事は身体に刺青として残し、出会った人や建造物はポラロイドカメラで撮影し犯人を探していた。
ある日、ついに犯人を突き止めたレナードはテディ(ジョー・パントリアーノ)を射殺する……。
世にも珍しい時系列逆向き映画。起承転結の結である犯人の殺害から物語を始め、どうしてレナードがその結論にたどり着いたのかを起承転を遡りながら追っていく作品。
不思議な事に前述したとおり、起承転結の結から遡って再生していくのに映画として起承転結がなっているという巧妙に練られた脚本が特徴的で10分しか記憶が持たないレナード同様、見ている人も突然何故か自分が人を監禁していたり、いきなり銃撃を受けたりと話の前が分からず混乱するものの最初まで遡ると全てがしっかり繋がっているのが上手いと感じます。
複雑な時系列で何故今そうなっているのか分からなくなるゲームといえば
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『SIREN』ではないでしょうか。
因みに『メメント』はDVDやBDの特典に入っている時系列順再生モードも映画を見終えた人にはオススメです。
『アルティメット』
パリ郊外の荒廃したスラム街、バンリュー13で政府の爆弾が盗まれた。街全体を爆破する威力のあるその爆弾を奪回するため捜査官のダミアン(シリル・ラファエリ)はバンリュー13住みでありながら麻薬を忌み嫌うレイト(ダヴィット・ベル)と共に街を疾走する……。
己の肉体のみでぴょんぴょんと飛び回るアクションのことをパルクールと呼び、今では映画、ゲーム、アニメ等様々な分野で使われていますが、なんと『アルティメット』はそのパルクールの始祖ダヴィット・ベルが主演。相棒を演じるシリル・ラファエリはアクションの殺陣師であったりととにかくアクションに特化したフランス映画。
「じゃあ、ストーリーは微妙なんじゃない?」とか言う人もいるかもしれませんが、まあその通りです!! が、荒削りながらも二転三転する展開になってますしそう馬鹿にしたものでもありません。
やはり、何よりも主演二人のアクションが凄まじく、ダヴィット・ベルによるビル内での逃亡戦やシリル・ラファエリのカジノでの格闘戦の最序盤から終盤までアクションアクションアクションでめちゃくちゃ白熱します。
良くぬるぬると動くアニメの様な爽快さや、おおっ!となる感じや、後半部分の爆弾への道のりなどゲームのようなエンタテインメント性などもう本当に男子向け!と言った感じで
流石に『SIREN』には似てませんね……。
そう言えば、最近ポール・ウォーカー主演で『フルスロットル』というタイトルでアメリカリメイクされましたが、格闘シーンはシリル・ラファエリに劣るし、ストーリーの改変も凄まじいしで散々でした。
とは言え、ポール・ウォーカーの貴重な遺作とも言える作品でもありフランス映画はイマイチ……という方は『フルスロットル』から入ってもいいのではないでしょうか。
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だらだらとしたSF研究会の元にタイムマシンが現れた。壊れたクーラーを何とかするために前日に戻ったが、調子に乗りすぎ様々な行動を改変してしまう。
過去を変えすぎると未来に影響が及ぶと知った甲本拓馬(瑛太)は全ての辻褄を合わせるために奮闘する……。
傑作と名高いコメディ映画。
しっかりとした伏線回収あり、真夏の雰囲気あり、SF要素あり、青春の雰囲気ありと良く練られた脚本が印象的な作品。どこまでも軽いノリで人を選ぶ作品ではありますが、個人的にはアニメ版『時をかける少女』あたりが好きな人は割とハマるかもしれません。まあ、あちらほどの感動はないですが……。
もう完全に蛇足ですけどもちろん
『SIREN』は何にも関係ありません……。そう言えば『SIREN』の実写版は酷すぎたよね。もう怒りしかわかなかった。
いかがでしたでしょうか。
ゲームしかやらない、アニメしか見ないという方もこれを気に映画に触れてみる事をひっそりとオススメしたいです。いずれは舐められがちな邦ドラマ編も紹介します。