a picture is worth a thousand words

その時思った気になる事を忘れないためにもこういう場所に書いてみたりしちゃいます。

『ハンガー・ゲーム FINAL』と勘違いしがちな『ハンガー・ゲーム』の楽しみ方

ハンガー・ゲーム参加者の皆さん

こんにちは、いとです。

 

皆さんはハンガー・ゲームをご存知でしょうか。

そうですね、

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このようにハンガーを使いどれだけ長く連結させられるかという遊びですね。

実際にやってみましたが非常につまらなかったです。

 

そんな事はともかく、

今週末ついにアメリカでは絶大的な人気を誇る『ハンガー・ゲーム』の最終章前編『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』が日本でも公開されますね。

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この映画、『ハンガー・ゲーム』シリーズの3作目にあたる作品なのですが日本とアメリカで熱気の差が大きく出ているシリーズでもあります。

 

例えばシリーズ1作目『ハンガー・ゲーム』は海外の評論家のレビューを集めた大手レビューサイトでは、

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評論家の評価(左のパーセンテージ)が84%の好評化となっています。この数値は『インターステラ―』『アメリカン・スナイパー』やらよりも高いだけでなく、日本では7月公開の、

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『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』よりもaudience scoreは負けるものの全体評価は高い数値をたたき出しています。

しかも、シリーズ2作目の『ハンガー・ゲーム2』では、

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更に評価をあげています。

 

しかし、日本での評価は真逆で例えばyahoo!映画を見ていただけると分かりやすいですが

ユーザーレビュー - ハンガー・ゲーム - 作品 - Yahoo!映画

基本的にボロクソに言われてますね。

 

それもそのはず、日本には『ハンガー・ゲーム』の「政府が無差別に選んだ人間同士を殺し合わせる」という設定界のレジェンドとも言える『バトル・ロワイアル』という作品が存在します。

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実写版の『バトル・ロワイアル』では、説明シーンを極力省き上映開始15分後くらいにはもうデスゲームが開始されますが、1作目の『ハンガー・ゲーム』では開始まで1時間はかかります。この事から「始まるまでが長くて退屈」と言った感想が日本での評判が芳しくない理由だと思っています。

しかし、実際はこの『ハンガー・ゲーム』は『バトル・ロワイアル』のようにデスゲームを中心として楽しむ作品ではありません。

 

まずは知らない方のために大まかな設定の説明。

『富豪層と貧民層に分かれ完全な支配が行われる近未来のアメリカでは、貧民層の暴動を抑え、富豪層の支持を得るために貧民層から24名の男女を選出し殺し合わせる「ハンガー・ゲーム」が毎年行われていた』

 

劇中でも言われますがこの『ハンガー・ゲーム』の目的は古代ローマでの剣闘大会同様、富豪層からの支持を得るための娯楽。

そのため、選出した素人同士を争わせるのではなく準備期間をおき、戦闘コーチをつけ、スタイリストを用意し、選出した人間をエンターテイナーに仕立て支持を煽ります。

主催者側にとって重要なのはエンタメ性であり、住民の人気を集めるようなスターの存在や行動のためならゲーム中に平気でルールを改定したり、勝たせるように仕向けます。

 

上記の事を知った主人公カットニスは生き残るために己を捨て、自身をスターにするために行動します。そう言った自身のスター性を観客にアピールしたりする準備期間での裏の戦いと、ゲーム開始後も好きでもない男と恋愛関係に陥ったように「みせる」行動の数々で1作目はカットニスのしたたかさを表現しています。

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更に2作目はステージ内でのギミックを増強し、謎解き要素も加え、ゲームそのものにも力を入れ、最新作では革命の開始。

原作を読んではいないのですが、映画を前後編にするということはきっと壮大なラストが待っているはずです。

 

このシリーズはデス・ゲームそのものでは無く、それを巡る人たちの動きと、デス・ゲームに至るまでの道程を楽しむものだと思っています。

そういった点を含め、一回鑑賞してつまらないと思った方も再鑑賞していただけるときっと違った面白さに気づいていただけると思います。

 

 

因みに僕は山田孝之玉木宏が主演した『MW』と藤原竜也が主演した『インシテミル』を何回も再鑑賞していますが『インシテミル』は未だに俳優以外に面白いと感じる部分が微塵もなくて少し感動してきました……。酷すぎんだろ。