【映画レビュー】スパイダーマン:ホームカミング【82点】
功名心と純粋な正義の狭間で揺れる少年
【映画パンフレット】スパイダーマン:ホームカミング特別版 監督:ジョン・ワッツ 出演:トム・ホランド ロバート・ダウニーJr. マイケル・キートンほか
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・短評
まだまだ未完成な新スパイダーマンを応援したくなるような作品
・あらすじ
キャプテン・アメリカとの戦いでアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)から改良型スパイダースーツを貰ったピーター・パーカー(トム・ホランド)はアベンジャーズ入りを果たすべく日々、街で人助けを行っていた。
しかし、ある日、自身が住む街で宇宙人の技術を使って作られた強力な武器が密売されていることを知り……。
・感想
これまでのスパイダーマンの映像化作品の設定を全て無に帰し、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の1作として映像化された今作。
アベンジャーズシリーズの中でも取り分けキャプテン・アメリカが大好きな自分は、昨年公開された『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』の公開前、予告編を狂ったように何回も観ました。
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その際『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』からMCUに初登場したのがトム・ホランドのスパイダーマンでした。
予告編の段階から今までで1番のスパイダーマンと名高かった、新スパイダーマンでしたが映画内でもスパイディのオタクっぽさや子供らしさが伝わってきました。
そして待ちに待った新スパイダーマンの主演映画である『スパイダーマン:ホームカミング』。
今まででの映像化作品であるサム・ライミ版の『スパイダーマン』シリーズや『アメイジング・スパイダーマン』シリーズでは、
ヒーローとして街を守りつつ、普通の青年として生きる葛藤を描いていました。
しかし、今作ではその部分でも多少の葛藤はするものの基本的に主人公に迷いはなく、普通の青年として生きるよりヒーローとしての道を進みます。
ヒーローとしての彼の庇護者であり今やアベンジャーズの指揮官ともなったトニー・スタークとの子供と大人のヒーローとしてのあるべき姿の違いで苦悩する部分も面白く、
まさにヒーローとして成長して行く姿を画面を通して一緒に体感していけます。
全体的に明るく、考えさせられるような言葉も交えながら進む物語や色の濃い脇の登場人物たちも良く個人的には今までで1番好きなスパイダーマンでした。
またシリーズ恒例のヒロインであるMJも今までとは180度違う全く新しい新MJで今後の彼女との関係性がすごく楽しみだったりします。