【映画レビュー】きみの声をとどけたい【65点】
ラジオを題材にした王道青春アニメ
・短評
序盤の主人公の行動が理解できないが中盤以降は王道展開で心が洗われる
・あらすじ
高校2年生の夏休み、行合なぎさ(声:片平美耶)は雨宿りのため立ち寄った喫茶店にラジオ設備があることに気づき好奇心から放送してしまう。
しかし、その喫茶店の本来の主である女性の娘がその放送を聞いていて…。
・感想
半年ほど前のことでしょうか。
この映画のポスターを初めてネットで見た時には、申し訳ないことではあるのですが「あ、この映画、絶対近場ではやらないな」と思いました。
しかし、先週『ワンダーウーマン』を予約しようとネットで行きつけのホームページを見た際に「きみの声をとどけたい」の文字を発見したのです。
上映しないと思っていた反動からすぐさま予約して劇場に足を運んだのですが、映画が始まるまでこの作品が「どんな作品なのか」「どんな物語なのか」「誰が作っているのか」も何もわからない状態でした。
映画が始まって少しするとこの映画が女子高生を主人公にした青春映画であることが分かり始めます。
ですが、序盤は主人公であるなぎさの突飛な行動にイライラさせられます。
雨宿りのため喫茶店の軒下に行く ← 分かる
喫茶店のドアが開いていたので入る ← 分からなくもない
色々なレコードがあったので店の機材で勝手に聞いてみる ← んん?
ラジオ設備があったので電源をつけて話してみる ← オイオイオイ
次の日、聞いてた店の関係者に怒られたので「そんなに怒らないでいいじゃん」と逆ギレ ← は?
と、僕にはちょっと分からない行動を取りすぎてイライラしかしませんでした。
しかし、メインとなるラジオの放送が本格的に始まってからは登場人物の豊富さとその全員を無駄にしない物語展開に引き込まれ始めます。
全員の特徴を出し、メインとなる登場人物の想いや問題を解決して物語が進む超王道青春映画で、そのクオリティも高く前半部分で汚く濁ってしまった僕の心が洗われました。
全体的な感想としては毎年何本かは出る青春映画の平均点よりやや高いと言った内容ですが、こう言う映画を映画館で観るのもありだなと思いました。