a picture is worth a thousand words

その時思った気になる事を忘れないためにもこういう場所に書いてみたりしちゃいます。

【NETFLIXオリジナルドラマ】ルーク・ケイジ シーズン1

「俺がやるしかないってやっと思えるようになった」

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・短評

主人公も敵も驚くほどに人間的な歪みや迷いを持つ人間ドラマが見どころ

 

・あらすじ

ニューヨーク市のマンハッタン北部にある地区、ハーレム。

黒人文化が根強く残るこの街でひっそりと暮らしていたルーク・ケイジ(マイク・コルター)は銃弾をも跳ね返す超人的な肉体を持っていた。

ある日、自分の秘密を知りながら雇い入れてくれているポップ(フランキー・ウェイソン)の子飼いの少年が街の支配を企むコットンマウス(マハーラシャ・アリ)の金を盗んでしまい…。

 

・感想

インターネットでドラマや映画を配信してるサービスは今やたくさんありますが、

その中で、僕がNETFLIXを契約したのには理由があります。

 

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)と呼ばれる映画シリーズが大好きな僕は、

アベンジャーズ』で戦場となり崩壊した街を舞台に街を守るヒーローを描くドラマ『デアデビル』がNETFLIXで製作されると知りすぐさま入会しました。

公開されるや否やすぐに『デアデビル』をシーズン2まで鑑賞しましたが、

その後も次々とニューヨークを舞台としたマーベルドラマが公開され全部を追いきることが難しくなってしまい『デアデビル』以外は観るのをやめようと思っていました。

 

しかし、しばらくしてからNETFLIXよりある発表があったのです。

それはNETFLIXオリジナルドラマである『デアデビル』、『ジェシカ・ジョーンズ』、『ルーク・ケイジ』、『アイアンフィスト』が一挙に集うドラマ『ザ・ディフェンダーズ』の製作発表です。

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「くっそー、『デアデビル』だけは全部追うって決めたのにこんなの酷いよ…他の見てないと楽しめそうにないじゃん…」

と思った僕はある決心をしました。

『ザ・ディフェンダーズ』は観ない、と。

 

そして、先月『ディフェンダーズ』が公開され僕は観ないつもりでしたが、あまりにSNSでの評判が良く僕のミーハー心が揺れ動き結局観ることにしました。意志が弱いね。

 

なので、今回僕は『ザ・ディフェンダーズ』を観る前に『デアデビル』以外の予習を始めました。

 

・ここからが本編の感想です

正直、ルーク・ケイジの印象は超硬いってこととニコラス・ケイジの芸名の由来ってことしか頭になく、

「硬いだけとかあんまり面白くなさそう」とその硬いと言う取り柄すらない『デアデビル』を気に入っている僕はこのドラマを完全に舐めていました。

 

確かにこのドラマは戦闘シーンは少し地味です。

デアデビル』のように動きの華麗な殺陣もなく、超硬いを活かした直線的な戦闘もとある理由から息を潜めてしまいます。

 

ですが、実はこのドラマの魅力は戦闘シーンではなく自身の過去から来る歪みや贖罪をテーマにしたじっとりとした人間ドラマこそが魅力なのです。

 

主人公のルーク・ケイジはそれこそキャプテン・アメリカスパイダーマン、アイアンマンのような誰もが憧れるヒーローとは程遠く、

序盤では世話になっている人の子飼いが死の危険にあっても「自分には関係ない」と関係することを拒む姿勢を見せます。

 

しかし、ポップや様々な街の人とのやりとりを通して少しずつながら変わって行き、終盤では自身の危険が迫っていても襲われている人を助け始めます。

街の評判も「街に災いを呼び込む男」から「悪と戦うヒーロー」に変わり名実ともにヒーローとなって行く姿に心動かされます。

 

一方で悪側もディティールの深い魅力的なヴィランが揃っています。

親に悪を強要され音楽家の夢を捨てたコットンマウスや、愛人の息子として生まれ父の愛を受けれなかったダイアモンドバックなど、

平気で人を殺す悪党でありながら、狂気や支配欲の出どころを考えてしまうような深い人物たちが揃っています。

 

物語が二転三転し、誰が真の敵なのか分からない状況の中迎える最終話「俺のやり方」は積み上げてきた主人公の「ヒーローとしてのあり方」が分かる良い最終話でした。

 

是非、興味のある方は1シーズンを一気見して観てください。