【映画レビュー】ワンダーウーマン【60点】
キャラと俳優のマッチ感が良い
・短評
主演のガル・ガドットもクリス・パインも魅力的だが尺の足りなさが目立つ
・あらすじ
神が人間の争いを止めるために作った女性だけの種族、アマゾン族。
第一次世界大戦下、彼女たちの住む女性だけの島で育ったダイアナ(ガル・ガドット)はある日、島の近くに着陸したスティーブ(クリス・パイン)を助ける。
彼から人間たちの世界で起きる戦争の話を聞いたダイアナは戦争を終わらせるため島を出るが…。
・感想
マーベルによる映画シリーズであるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に対抗し、
バットマンやスーパーマンでお馴染みのDCコミックスもDCEU(DC・エクステンデッド・ユニバース)と言う実写シリーズを始めました。
今作の『ワンダーウーマン』はDCEUシリーズの4作目となり、2作目である『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で初登場したワンダーウーマンの過去の話が描かれています。
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今作の『ワンダーウーマン』は前作に引き続きダイアナを演じるガルのガドットの美しさが公開以前から話題でしたが、鑑賞後はさらにその美しさに惹かれます。
人間界を初めて訪れ、ズレてて野暮ったい雰囲気のダイアナも、戦地で戦いの意味を見つけるダイアナもどのシーンもとにかく美しい。
しかし、ガル・ガドットが美しいだけだと単なる彼女のプロモーションムービーと言われてしまいますが、その他にも魅力的な俳優たちがたくさん登場します。
例えば今作でのヒーロー(ヒロイン?)の立ち入りとなるスティーブことクリス・パイン。
彼はリブート版『スタートレック』シリーズでカーク船長を演じていることでも有名ですが、
今作でも「彼らしい」演技が全開で、キャラと俳優が見事にマッチした魅力的なキャラで、絶対に死なないであろうダイアナと違い、
いつ死んでもおかしくないスティーブにとてもハラハラし、死んでほしくないと願ったりもするほどでした。
その他にも魅力的なキャラは次々と登場しますが、不満点もたくさんありました。
それは明らかに「尺が足りていない」と言うことです。
物語的に「ダイアナの生い立ち」「スティーブとの出会い」「ロンドンへ」「戦地へ」ととにかくやるべきことが多く、
また戦地までのエピソードを丁寧に描くため、もちろんのごとく戦地での尺はかなり短くなります。
ダイアナたちと戦地へ向かう登場人物の1人にチャーリーと言うキャラがいます。
『トレインスポッティング』のスパッド役で有名なユエン・ブレムナーが演じる彼は狙撃手なのに引き金を引けません。
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しかし、そのことを乗り越えたシーンが無いにも関わらず終盤では普通に銃撃していて僕の脳内は「?」で一杯になりました。
他にも、主人公の探す人間を滅ぼそうとする軍神「アレス」の正体も唐突に分かりますし、本当に尺のなさが目立つ作品でした。