a picture is worth a thousand words

その時思った気になる事を忘れないためにもこういう場所に書いてみたりしちゃいます。

【海外ドラマ】ザ・シューター シーズン2

最強のスナイパー VS 最強のスナイパー

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・短評

陰謀の謎を徐々に解き明かすディティールとメインの敵となるソロトフの魅力はたっぷりだが登場人物が多すぎるし、終わり方が唐突

 

・あらすじ

ウクライナ大統領の殺害疑惑が晴れ、かつての戦友の授賞式に参加するため妻と共にドイツを訪れたボブ・リー・スワガー(ライアン・フィリップ)。
しかし、授賞式の最中に突如武装集団に襲撃され、多くの犠牲者が出てしまい事件の背景を辿るためまたしても戦いの渦中へと入っていく……。

 

・感想

マーク・ウォールバーグ主演の2007年の映画『ザ・シューター/極大射程』が好きで、同原作のマークウォールバーグ製作総指揮ドラマ『ザ・シューター』がNETFLIX独占配信と聞き、楽しみにしていました。

ファーストシーズンは映画と同じ原作を使っているため、
ベトナム戦争イラク戦争になっていたり、スワガーが妻子持ちだったり、メンフィスが男女逆転していたり、
かなり違いますがそもそも映画版も原作とはかなり違うみたいなのでそれを抜きに考えるとシーズン1の印象は無難な陰謀物かな、と言う印象でした。
ラストショットはそれまで積み上げてきた色々な物が含まっていて格好良かったですし、スワガーの単なる射撃技術ではなく「戦闘」としての技術で敵を倒す展開はかなり面白かったです。

 

そして、前シーズンから大して間もない異常な速度で配信されたセカンドシーズン。


前シーズンではイラク戦争時代の恐ろしいスナイパーとしての名前しか出てこなかったソロトフが現在の敵として登場し、スワガーが新たな陰謀に巻き込まれるのですが、
セカンドシーズンもファーストシーズンと同様に現在の事件の真相をスワガーとFBIのメンフィスの視点から追っていき、何かが分かる度に様相が二転三転します。
しかし、いかんせん物語の登場人物の名前が覚えにくく、「あれ?この名前って誰だっけ?」といちいち感じてしまい、僕の頭が悪いだけなのかたびたびファーストシーズンを含めて見直す必要が出てきたため、作りとしてはそこそこ不親切に感じてしまいました。

 

一方で、敵であるソロトフのキャラの作りこみは秀逸でした。
恐ろしい技術を持ち合わせ、最強のスナイパーと恐れられたスワガーさえも戦争時代に倒すことの出来なかった究極の狙撃手であり、
現在でもとある目的のためにスワガーの周辺の人物を殺して回る殺し屋で、障害となるものや目撃者はためらいなく殺害します。

ですが、その反面に穏やかに暮らしたい願望のため、彼自身今回の陰謀からの脱却を願っているという複雑な状況で、
1人で料理を作りながら、サッカーの試合を見て盛り上がっているシーンはソロトフと言う人間がただの殺人マシーンではないことを明確にして僕の心をひきつけて離しませんでした。

 

殺しの仕事を辞め妻子と暮らすスワガーと、殺しの仕事から離れることの出来ないソロトフがぶつかる終盤から、物語はグーンと面白くなり、
第8話の「まさかの展開」はシリーズ随一のワクワク感で水曜日の9話の配信をまだかまだか、と待ち続けても一向に配信がなく「今週は休みか?」と思いネットで検索をかけてみると、第8話が最終回だったという衝撃的事実を知りました。

 

おおおおおおおおおおおい、どう考えてもこれからが面白いとこじゃないですか!!!!
と憤慨もしましたが原因がライアン・フィリップさんの怪我ということで、これは仕方のないことでしたね……怪我から復帰し、ソロトフとの共闘か、アトラスとの対立か面白くなっていくのは間違いのないサードシーズンを大人しく待っています。