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その時思った気になる事を忘れないためにもこういう場所に書いてみたりしちゃいます。

【映画レビュー】NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム【50点】

SNSのノリを皮肉った痛々しい暴走ゲーム 

・短評

序盤の展開が好きになれないが煌びやかな色遣いと雰囲気は好き

 

・あらすじ

度胸試しゲームをクリアすると賞金が貰える動画SNS「NERVE」。
冒険心がないと友人に揶揄され想い人にも拒絶されたヴィー(エマ・ロバーツ)は「NERVE」に挑戦者として登録し第一のゲームに挑戦することになる。
「見知らぬ他人に5秒間キスをする」と言う指令をこなしたヴィーだったが、キスした相手のイアン(デイブ・フランコ)の「NERVE」の挑戦者で……。

 

・感想

TSUTAYAの準新作100円クーポンが発行されていたので何となく手に取った1作。
闇のゲーム的な映画や漫画も大好きなので、お洒落なパッケージとこう言うデスゲーム的なものの融合作品として楽しみに鑑賞を始めました。

 

結論から言うと、序盤は本当に苦痛でした。

 

度胸試しゲームの様子は「NERVE」に視聴者として登録されている全員に生放送で配信されていて、突飛なゲームほど視聴者受けが良く、フォロワーの数でランキングが出来る。
一般的に恥ずかしく参加者以外には迷惑になるような指令を生配信しながら達成しお金を稼ぐ、一部の迷惑なYoutuberやバカッターのような行動をしばらく見せられ序盤でずいぶんお腹がいっぱいになりました。

 

主人公の行動も「他人にキスする」とか「目隠しでバイクを走らせる」とか迷惑かつ後者に至っては参加してない人に犠牲者を出しかねないようなゲームをノリノリでやっておいて、
友達と喧嘩したら「こんなゲーム良くない」と十数分前までゲームクリアしてドヤ顔決めてたのに急に深い考えも無しにゲームを主催する巨大組織に喧嘩を売り捕まるなど頭の悪さにイライラが募るばかり。

 

とは言え、こう言う動画にハマるティーン層をリアルに描いていると言われればそんな気もします。


終盤の組織への反旗や、友達であるシドとの本音を語ったうえでのその後の友情など物語として好きな要素もありました。

 

一方で常に赤青紫と言ったネオンを思わせる色使いを多用したり、SNSの動向をセリフを使わず画面効果で演出するなどビジュアル面では今風かつお洒落な演出が多く。ただ画面を何となく眺めているだけで少しこちらもお洒落になれるような気分を味わえました。

 

こう言った闇のゲーム系映画は「まだゲームは終わってないよ」的な演出をラスト付近に入れてくる確率が打率8割越えてるんじゃないか、と思っているのですが、
今作にはあわよくば続編を作ろうと言う色気がなくすっぱり終わり、各人のその後が少し垣間見れるのも好印象でした。

 

あれ?見終わった段階では不満ばっかりだったのに少し時間が経つと割と楽しかったかもしれない。
闇サイトに詳しいスーパープログラマー(笑)の「今だ、やれ」もヒーローヒロインより美味しかったし、要所要所は好きだった気もするのですが、やはり序盤のティーンのウェイ勢的なノリは個人的には好きになれませんでした……。