a picture is worth a thousand words

その時思った気になる事を忘れないためにもこういう場所に書いてみたりしちゃいます。

【映画レビュー】アウトレイジ 最終章【70点】

これが大友組のケジメ

・短評

前作、前前作とは全く方向性の違う静かな映画

 

・あらすじ

韓国と日本で暗躍するフィクサーの張(金田時男)のもとに身を寄せる大友(ビートたけし)が管理する地区で花菱会の花田(ピエール瀧)が問題を起こす。

一見上手くまとまったように見えたが、花田が大友の部下を殺害したことから花菱会、韓国フィクサー、山王会を巻き込んだ陰謀の応酬が始まる…。

 

・感想

【映画レビュー】アウトレイジ【70点】 - a picture is worth a thousand words

【映画レビュー】アウトレイジ ビヨンド【80点】 - a picture is worth a thousand words

 

個人的にヤクザ映画の中でも、続編映画としても最高の出来だった『アウトレイジ ビヨンド』があっただけにとても楽しみにしていた今作。

近所の映画館である「シネプラザサントムーン」では月曜と木曜にメンバーズデー、金曜にメンズデーがあり1100円で映画を鑑賞出来るのですが、あまりの楽しみさに何の割引もない土曜の初日に観に行きました。

 

結論としては良いように言えば静かな作品で、悪いように言えば地味な作品でした。

 

物語の動きがない訳では決してありません。

むしろ、序盤から終盤に至るまで次々と人が死ぬ、冷静に考えれば怒涛の展開なのですが、

今作では前作、前前作のようにカタルシスを感じさせるような演出でも展開でもなく淡々と人が死んで行きます。

 

中盤までは花菱会の内部抗争が延々と続き、自分としてはメッセージ性も全く見えなかったのですが、終盤からこの映画のメッセージ性が僕にも見え始めてきました。

 

1作目では駒として使われ続けた大友が散々な目に会い、2作目ではその大友による反撃が始まります。

しかし、結局のところその反撃すらも様々な人間の駒になっていただけなのですが、今作では「大友が駒となる道を選択するのか」や「大友がどんな結末を望むのか」がメインとなりますが、

序盤ではあまり響くシーンがなく少し退屈に思っていた自分もこの作品が「最終章」と名を打ってある通り「大友組」のケジメをつける作品であると分かってからは静かなテイストも相まってのめりこんでしまいました。

 

大友の選んだ全てのケジメの道。

興味のある人は是非、前2作を鑑賞してから今作を鑑賞してください。