【映画レビュー】DCスーパーヒーローズ VS 鷹の爪団【65点】
コラボでも芯を貫いた"鷹の爪"映画
・短評
鑑賞後の感想がいつもの鷹の爪映画と同じで安心する出来
・あらすじ
ゴッサムシティを代表するヴィランのジョーカーとハーレイが鷹の爪団と接触するため日本に向かった。
一方、その情報を仕入れたジャスティス・リーグの面々も日本へと向かうがバットマンがジャスティス・リーグからの脱退を願い出て…。
・感想
11月23日にシリーズ最新作かつ、チームの始動作品である『ジャスティス・リーグ』が公開されるDC映画。
そんなDC映画がまさかの鷹の爪とコラボした最新作、『DCスーパーヒーローズ VS 鷹の爪団』を初日に鑑賞してきました。
コラボ作品と言うのは少し不安でもありました。
相手が世界的人気シリーズであるわけですし、相手を尊重しすぎるあまり自身のスタンスを崩してしまうのでは……と思っていたのですが、今作は紛れもない"鷹の爪"映画だったのです。
シリーズ恒例の映画の残予算を視覚的に表示する「バジェットゲージ」も登場し、予算ネタも物語の根幹を担います。
新海誠監督や庵野秀明監督など昨年を代表する監督をネタにする展開や、異常なまでの科学力を持つレオナルド博士の発明品、島根に対しとことんまで田舎叩きをしつつも愛する展開など鷹の爪映画としての必要な要素はDCとのコラボでも忘れていませんでした。
もちろんスーパーマンやバットマンなどのスーパーヒーローやジョーカーやハーレイなどのDC主要メンバーのキャラクタも物語のメインを担い、
人物像を外さない範囲で上手くネタにしていてコラボとしての必要要素は完全に果たしていました。
不満があるとすれば、鷹の爪団の映画シリーズは毎回毎回、伏線回収が驚きがある上にしっかりしている印象があったのですが、今作に関して言えば伏線回収にこれといって驚く部分はありませんでした。
順当にスーパーヒーローを活躍させなければいけないので仕方ない部分ではあるのですが、シリーズが毎回毎回伏線回収が上手かったのですこし残念だった部分でもあります。
一番映画の中で驚いたのはジョーカーの声優を演じた安田顕が悪役としての声優演技が非常に上手だったことです。
ジョーカーと言えば、何を考えているのかわからない悪のカリスマで声優を演じきるのは俳優には難しいのでは、と言われていたのですがびっくりするくらいジョーカーでした。
変態役が上手い安田顕ですが、まさか声優すらも上手いとは……。
そんなこんなで、やはり今作、鷹の爪ファンには間違いのない最新作だったと思います!
ぜひファンの方は最新作を劇場で楽しんで観てください!