【映画レビュー】サクラダリセット 後篇【50点】
完結編にしては地味な内容
・短評
全体的な雰囲気が合わなかったが及川光博は良かった
・あらすじ
2年前に死んだ同級生を能力を駆使し、助けることに成功した浅井ケイ(野村周平)。
しかし、咲良田の街から能力を消し去ることを目指す浦地正宗(及川光博)が街に現れ…。
・感想
【映画レビュー】サクラダリセット 前篇【60点】 - a picture is worth a thousand words
以前の記事でも紹介させていただいた同名小説の実写化作品の後編。
相変わらず原作もアニメも見ていないため、原作との変更点における良し悪しについては語ることが出来ません。
僕が後編を見て感じたのは「やっぱりこの作品は合わないなー」と言うことでした。
ラブコメが中心なのは良いんです。
元からティーン向けの映画ですし、そこに文句をつけるのは「じゃあ、見なきゃ良いじゃん」の一言で済ますことが出来ます。
ですが、今作では肝心の能力ものや人間ドラマとしての部分もイマイチ面白味を感じることが出来ませんでした。
まず、能力ものとしての今作ですが、いかんせん地味なのです。
前作のようにリセットを多用するわけでもなく、戦闘系の能力が出て来るわけでもなく、今回のほとんどの能力者が記憶を操ったりと目に見えない能力ばかり。
後編になり、恐ろしい能力者が出てくると思っていたのであまりの地味さにびっくりしました。
そして人間ドラマとしてですが、主人公たちの行動に感情移入が出来ず、こちらもイマイチ。
咲良田から能力を消そうとする浦地との策の見せ合いがメインではありますが、そもそも浦地の目指す未来があまり悪いもののように思えませんし、むしろ主人公たちの反乱で何人か屋上から落ちたりしてる分、どっちもどっち感が絶えません。
騙し合いや主人公の策自身も、たまに「おおっ」となる部分はありますが、前編と同様に相変わらず人の感情まかせな面が目につきますし、何とも言えない感想でした。
しかし、俳優の面において浦地を演じる及川光博の登場と彼らしい演技により魅力は増え、様々な疑問を思いつつも最後までそれなりに楽しむことはできました。
全体的に舞台っぽい演技や、人物が画面外にいる時の声の響き具合と言い自分には合わない作品だなと思いましたが、
純粋に自分に合わないだけで、観る人によっては好きな作品だろうなとも思いました。