【映画レビュー】マイティ・ソー バトルロイヤル【85点】
アスガルドの真の王は誰なのか
マイティ・ソー バトルロイヤル Thor: Ragnarok シルク調生地 ファブリック アート キャンバス ポスター 6 約60×90cm マイティー ソー [並行輸入品]
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・短評
気の抜けるようなギャグシーンをちょこちょこ挟むことにより最初から最後まで楽しめる良作
・あらすじ
オーディン(アンソニー・ホプキンス)の娘である死の女神ヘラ(ケイト・ブランシェット)がアスガルドへと舞い戻った。
力と恐怖でその侵略を他国にまで広げようとするヘラを止めるため、同じくオーディンの息子であるソー(クリス・ヘムズワース)とロキ(トム・ヒドルストン)が動き出すが、その力の差は圧倒的で……。
・感想
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の17作目にあたり、ソーを主人公にした作品の3作目となる本作。
あまり、前2作が面白く感じなかったことと、邦題にセンスを感じなかったことで期待値の下がっていた本作ですが、
劇場で鑑賞してみると、2時間ちょいの間一切退屈なシーンのないエンタメ映画として秀逸な完成度の作品でした。
物語自体はシンプルかつよく見る展開なのですが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』と同様にキャラクター自体が非常に立っているため、シンプルな物語展開の中でキャラクターを動かしているだけで充分に面白く感じます。
ソーの神の尊厳をあまり感じない間の抜けた雰囲気や、ロキの歪んだ家族への愛情とその見せ方、そしてハルクの『アベンジャーズ』の頃から変わった性格など、キャラ自身とその掛け合い自体が面白いので、複雑な物語じゃない分、そのキャラ性をじっくりと堪能することが出来ました。
そしてこちらも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と似ている部分ではあるのですが、前2作のようなシリアス多めの展開や、ナタリー・ポートマンをヒロインにした恋愛路線から外れ、
シリアスなシーンでもギャグをそこかしこに入れることで気を張りすぎた展開が続き退屈に思う、と言ったことを回避しています。
今回が初登場となるケイト・ブランシェット演じる死の女神ヘラや、アスガルドの戦士でありながらヘラに従うカール・アーバン演じる(スタッフロールで気がつきました)スカージも魅力的で、彼女らの心情の変化も映画の見どころのひとつです。
逆に映画の要素としては面白かったものの、今後の展開が不安になってしまうほど今作ではソーシリーズ内での大変革を起こしており、
今までのシリーズの定番だった部分を容赦なく切り捨てて来ます。
来年にはシリーズの総決算作品である『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』も公開されるので、今後の展開が楽しみで仕方ありません!