a picture is worth a thousand words

その時思った気になる事を忘れないためにもこういう場所に書いてみたりしちゃいます。

【甲斐享】『相棒Season13』怒りの不満点※ネタバレ有り【脱退】

ダークナイトな皆さん

こんにちは、いとです。

 

今僕は怒っています。

そう、この怒りはまさしくドラゴン。

ドラゴン怒りの鉄拳〈日本語吹替収録版〉 [DVD]

ドラゴン怒りの鉄拳〈日本語吹替収録版〉 [DVD]

 

そう言えば杉下右京さんは怒る時顔がプルプル震えますが、ブルース・リー作品も大体そうですよね。

はっ!?まさかの次の劇場版相棒は……

f:id:shotguuun:20150319200058j:plain

そういうことだったか……。

 

 

そんなことはともかく、

先日放送された『相棒 Season13 最終回SP ダークナイト』にて三代目相棒、甲斐享が特命係から脱退したのですが個人的には不満点だらけです。

まずはじめに言っておかなければいけませんが自分は相棒が大好きです。

Season5あたりから入った身ではありますが遡ってほぼ全話を見ましたし、劇場版は三作とも映画館でしっかりと鑑賞しました。

シーズンも10を越え200話以上もやっていると当然あまり好きではない話も出てきますが今回だけはどうにも納得できません。

 

【最終話あらすじ】※以降ネタバレ有り

数年前より世間を賑わす「ダークナイト」と呼ばれる人間による犯罪。ならず者を中心に「悪」とされる行為をした者を半殺しにするその犯罪はネットでは賛同者が後を絶たない程の影響力があった。

歪んだ正義を振りかざす「ダークナイト」はいずれ必ず捕まえる、と語る杉下右京水谷豊)に対し共感できる部分もあると語る甲斐享(成宮寛貴)。しかし、そんな中「ダークナイト」の犯行と思われる殺人が起きてしまう。

死体の状況や犯行前後の犯人の行動の不自然さからこの殺人は「ダークナイト」の模倣犯による犯行であると決め捜査をする甲斐。その言動に違和感を覚えながらも賛同する杉下と甲斐は病院の記録から犯行時に負傷した模倣犯を突き止める。

*

あっさり自分の犯行であると認めた模倣犯は自分こそが「ダークナイト」であると主張、かつての事件の詳細を語り始める。

甲斐は彼は「ダークナイト」ではないと主張するも、事件の詳細に漏れがないことから警察は「ダークナイト」事件は犯人検挙で終焉を迎えたと見込む、それに呼応するようにマスコミも「ダークナイト」を逮捕と騒ぎ立てるのだった。

しかし、そんな中模倣犯が警察の取り調べ中に警察署内から脱走、鋭い考察から警察内部の者が脱走の手引きをしたと断定する杉下だったが、脱走した模倣犯は「ダークナイト」らしき人物に襲われ搬送されるという意外な結果で脱走劇は幕を閉じた。病院に搬送された模倣犯は自分を襲ったのは本物の「ダークナイト」ではないと繰り返すばかりで捜査の進展はなかった。

*

不審な言動と行動の多さから甲斐の過去を調べ始める杉下、甲斐はかつて仲の良い同級生の妹を薬物中毒者に殺害され、犯人に犯行時心神喪失で無罪を勝ち取られた過去があり、更にその犯人は「ダークナイト」の犯行が始まったと同時期に何者かに半殺しの暴行を受けた事が分かる。

自分の調べた内容を伝え、「ダークナイトの事件に関しては君と行動を共にすることはできない」と言い一人甲斐の同級生のもとに向かう杉下、模倣犯襲撃時のアリバイを甲斐の同級生に訪ねる杉下の元に甲斐が現れる。

*

「彼(甲斐の同級生)ダークナイトではない」と言う甲斐に対し、「彼(甲斐の同級生)はダークナイトではないが模倣犯を襲ったのは彼だ」と言う杉下。そして言動の矛盾を突き本物の「ダークナイト」は甲斐享であると示唆し甲斐自身に自供を促した。

自分が「ダークナイト」であると認めた甲斐を捜査一課に引き渡す杉下だったが、その身柄は大河内監察官(神保悟志)に引き渡されてしまう。

大河内との取り調べで何故「ダークナイト」になったのか自分でもよく分からないと語る甲斐、杉下は甲斐の父親であり警察庁次長である甲斐峯秋(石坂浩二)に自分が傍にいながら一線を越える事を止められなかったと後悔の念を述べる。

息子を警察から追い出すために、「人材の墓場」と呼ばれる特命係に配属した峯秋もその事を後悔しながら、やはり杉下右京は「人材の墓場」であると確信。

無期限の停職を言い渡された杉下は峯秋の計らいにより甲斐享と接触、いずれの再会を誓い杉下は飛行機に乗り込むのだった。

 

 

長くなりましたが以上が最終話の流れでしたね。ふざけんな。

カイト(甲斐享)が犯人ってどういう事なの???という感情が渦巻き先日はツイッターも掲示板も荒れ放題でしたね。もちろん僕も怒り狂っていました。ぬ~べ~の実写版どころではありませんでした。

 

不満な理由

  1. 伏線が一切ない
  2. Season12、13の流れが無駄に
  3. 序盤での引っ掛け演出
  4. 総じて上手くやれば名話になったかもしれない感じ
 
1.伏線が一切ない

これはネットでもかなり言われていることですが伏線が一切今までに張られていないんですね。

カイトが「ダークナイト」なのだとすると必然的にSeason12では既に犯行が始まっていたと考えられますがしっかりと見直さないとはっきりしたことは言えませんがそんな描写はどこにもなかったように思えます。多分製作陣も考えてなかったのでしょう。

まあ、そもそもからそんな前から描写を出していたら杉下右京がさっさと解決してしまいそうです、だからこそ伏線を張っておいたとしても自分の右腕的存在が数年に渡り犯行を繰り返していたのを一切右京さんが気が付かないという不自然さが出てしまうのですが……。

 

2.Season12、13の流れが無駄に

カイトは今までの相棒に比べると直情的で牙むき出しの犬、と言った雰囲気が加入直後はありました。しかし、Season11の『猛き祈り』やSeason12の『ビリーバー』などで徐々に成長していくカイトを見るのも三代目の楽しみの一つだったように感じます。

特にSeason13では序盤から右京さんの推理の先を読み行動したりし、右京さんも米沢守に「彼は一人でやっていける」的な発言を漏らしたりとカイトの成長が前面に出されていた印象がありました。

でも、そこら辺の成長は気のせいだったんですね……。

f:id:shotguuun:20150319154856j:plain

 

3.序盤での引っ掛け演出

最終話「ダークナイト」ではダークナイトの犯行シーンが描かれる最序盤にダークナイトの服装をしていたのはカイトだと示すシーンが描かれていました。通常推理ものや警察ものだとこのシーンはミスリードとして使われることが定番中の定番なのですが、今回はストレートにカイトが犯人でした。

視聴者がそう思うだろうという二重のミスリード演出だったのかもしれませんが、物語展開的にもずーっとカイトが犯人っぽい感じでしたし全体的な演出としては失敗だったのではとすら思えます。第一、模倣犯襲撃時にカイトにアリバイがあったという描写が少なすぎてカイトが犯人じゃなさそうでホッとするという気持ちになった人なんていないんじゃないでしょうか……。

 

4.総じて上手くやれば名話になったかもしれない感じ

ネットでも言われていたことですが、カイトの父である峯秋との確執の決着、カイトの歪んだ正義感、杉下右京のカイトへの後悔の気持ちなど随所随所に良い要素が埋め込まれていたので上手くやっていれば名話になったのではと思えて仕方ありません

まあ、無駄に伏線を張ろうものならすぐに右京さんの餌食になるでしょうが、いきなりカイトが連続暴行犯で全部右京のせい!って言われても納得いかないのは当然な気がします。

 

しかし、カイトの扱いにショックを受けながらも巷では次なる四代目相棒が色々噂されてますね。

個人的には既に登場した仲間由紀恵のキャラで相棒をやるとかなり地味になりそうなので嫌ですが、何にせよ次の相棒に期待したいところです。

完全な悪徳警官とかだと面白いかも……。

 

f:id:shotguuun:20150319200058j:plain

右京さん「どうやら、君には口で言っても意味がないようですねぇ」

 

観たい……。