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その時思った気になる事を忘れないためにもこういう場所に書いてみたりしちゃいます。

【映画レビュー】メン・イン・ブラック【75点】

テンポが良く何回観ても楽しめる定番娯楽SF

・短評

コメディ満載の展開に混ざる丁度いい量のシリアスで飽きない100分

 

・あらすじ

NYPDの刑事ジェームズ(ウィル・スミス)はある事件の容疑者を追跡中に常人離れした身体能力と不可思議な兵器を目にしてしまう。
容疑者の自殺と隠すことなくすべてを報告したジェームズは逆に仲間に疑われることになってしまうが、事件に興味を持った謎の男K(トミー・リー・ジョーンズ)が取調室に現れ……。

 

・感想

1997年に公開され、莫大な興行収入を記録したウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズのW主演作品。


シリーズは3作作られ、地上波でも幾度となく放映されたため日本でも知名度の高い人気シリーズでもあります。

メン・イン・ブラック』は「UFO(未確認飛行物体)や未知の物体が確認されたところに黒スーツの男たちが現れる」と言うアメリカの都市伝説の名称であり、ある意味では都市伝説の実写版と言うB級色の強いプロットなのですが、驚くほど面白い作品に仕上がっています。


僕も子供の頃から何回も鑑賞している作品なのですが、改めて鑑賞してみてこの映画の面白さがどこにあるのかを再確認しました。

 

トミー・リー・ジョーンズ演じる堅物で厳しい人物ながら、身体を張り仲間を信じるKはシリーズを通してもファンが多く、役者の年齢のためか老年Kの登場シーンが多くない3作目でガッカリしたと言う意見も聞くほどです。


しかし、やはりこの映画を大ヒットに仕立て上げたのはウィル・スミスの力が多かったように思えます。

 

地球に降り立ったエイリアン、バグ。人を容赦なく殺す人の皮を被ったバグの行動は恐ろしく、その不気味な動きも交え子供の頃に鑑賞した際は軽くトラウマになるレベルでした。
ですが、ウィル・スミス演じるジェームズの物怖じしない陽気な性格がウィル・スミスの演技にマッチしていて新人構成員の彼がジョークと得意の口先で笑わせてくれるため怖いシーンも乗り切れます(逆に全体がコメディタッチなのでバグのシーンは怖いのですが)。
映画全体として考えるならば、彼の「ウザくならない程度に陽気で面白い」と言う要素こそがこの映画の最大の魅力だったのではと思いました。

 

そして1997年公開映画でありながら、CGもかなり秀逸。
映画を観ている最中に「あ、これもろ合成じゃん」と言うような現実へ引き戻される映像技術の稚拙さは当時の映画にしてはあまり感じず全体的に違和感を覚えることはありませんでした。

 

正直1作目は何度も何度も観ているため、再鑑賞してもざーっと観るだけかなーなんて思っていたのですが実際に鑑賞してみると面白く、飽きることのない100分間でした。