2018年公開映画個人的ランキング 10位~1位+書き忘れ
さて、今年も残すところ数時間。
来年で平成も終わりと言うことに震えながらも2018年の映画ランキングを完結させたいと思います。
※ルール1:2018年1月1日~12月31日までに日本で公開された作品
※ルール2:★マーク付きは劇場で鑑賞した作品
※ルール3:ライターのお仕事で観させていただいた作品は除外(例外有り)
10位:スカイライン-奪還-
こちらの作品はルール3の「ライターのお仕事で観させていただいた作品は除外」の例外作になり、「Cinemarche」さんのコラムに寄港させていただきました。
前作の『スカイライン-征服-』は宇宙外生命体による地球襲撃モノとして、これといった見どころの無い映画で正直退屈でしたが
今作は、地球を征服しに来た宇宙人とまさかの近接での殴り合いと言うバカげた戦いだけでトンでもなく熱くなります。
更に近接戦闘で宇宙人をシバくだけでなく、「親子の愛情」と言うテーマもしっかりと顕在。
前作主人公たちとの熱いクロスオーバーも兼ね揃え、続編作品としてもアクションSFとしても個人的に今年1番にオススメしたい「漢映画」でした。
9位:ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー★
「スター・ウォーズ」シリーズの大人気キャラクター、ハン・ソロの若いころを主軸とした外伝的作品。
チューバッカやランドと言ったお馴染みのキャラとの出会いが描かれていて、純粋に単体作品としての出来が高い。
残念なことに、昨年の『スター・ウォーズ/最期のジェダイ』の評判の悪さと「ブランド疲れ」が災いし、興行収入は奮いませんでしたが
ウディ・ハレルソン演じるベケットと言う本物の「アウトロー」によってハン・ソロの道が定まっていく様子や、「アウトロー」としてのベケットの生き様に痺れる作品です。
8位:リズと青い鳥★
Twitterで映画好きの知り合いが猛プッシュしていたため鑑賞した作品。
映画を見始めるまで小説及びアニメシリーズである「響け!ユーフォニアム」のスピンオフ作品であることを知らず
また、シリーズを1話たりとも読んだことも観たこともなかったので正直あまり期待していませんでした。
しかし、蓋を開けてみるとびっくり。
共依存と束縛、相手の事を誰よりも思っているのに手放せない心が情緒たっぷりに描かれており
言ってしまえば根っこの部分は『シュガーラッシュ:オンライン』と同じであるにもかかわらず、嫌いな人物が1人も出ない暖かな物語になっていました。
7位:リメンバー・ミー★
骸骨の被り物などの異質なビジュアルが『007/スペクター』でも話題となったメキシコの祭事「死者の日」をメインとしたピクサー映画。
骨格で大体誰が悪い奴なのかが分かる安心のピクサー映画ではあるものの
死者に対する最大の弔いが「忘れないこと」であると言うメッセージであったり、「死者の国」の圧倒的な作りこみと映像美はやはり凄く
映像を観ているだけでも楽しめるような作品でした。
6位:ボヘミアン・ラプソディ★
伝説的バンド「クイーン」の結成からチャリティーイベント「ライヴエイド」でのライブまでを描いた伝記映画。
クイーンの楽曲名をほとんど知らない自分のようなにわかであっても、「あ、この曲聞いたことあるぞ」と言う楽曲をふんだんに使用し
なおかつ「ライヴエイド」のシーンでは、圧倒的なパフォーマンスを見事に再現し映画館で観るべき映画を観た感覚にさせてくれました。
フレディ・マーキュリーの抱えた孤独を観て、「天才」が背負う代償の重さに終始胸が苦しくなるような作品でした。
5位:カメラを止めるな!★
「低予算」で製作された「ゾンビ映画」なのに驚くほどの興行収入を記録した作品。
普段あまり映画館に足を運ばない層まで呼び寄せ、いつ観に行っても田舎の映画館にそれなりに人がいました。
ネタバレになってしまうで多くは語りませんが、脚本がとにかく優れていて最初の30分に覚えた違和感に全て意味をつけています。
脚本一本で売れた日本では珍しいタイプの作品であり、今年の邦画の顔と言って間違いありません。
4位:スリー・ビルボード
娘を殺された母親が建てた、警察を批判する看板を巡る騒動を描いた物語。
本作では「娘の殺害事件」はあくまでも引き立て要素であり、メインとなるのは「看板」を巡る人間劇。
それゆえにこの作品でアカデミー賞助演男優賞を受賞したサム・ロックウェル演じる、社会不適合者とすら言える暴力警官が「看板」を巡りどう変化していくのかが、が繊細に描かれていました。
サスペンスを求める人には拍子抜けですが、ヒューマンドラマだと思い鑑賞すると傑作です。
3位:search/サーチ★
「全編がパソコン画面上で描かれた映画」と聞いて「どうせ、その表現方法が面白いだけでしょ」なんて思っていました。
行方不明となった娘を探すため、父親が奮闘する本作。
しかし、警察の協力があるとはいえ、一般人の主人公はSNSから情報収集と言う現代的な方法で娘の私生活から行方を追います。
「分かる分かる」となるパスワードの破り方や、SNSの繋がりと現実の距離感など文化の差があるとはいえ共感できる現代的なサスペンスであり
パソコンを通し家族の誕生から別れを描き、思わずウルっと来る序盤から、行方不明の娘を追う緊迫の中盤以降。
観る前に思っていた甘い予測を遥かに上回り、「特殊な表現技法」を使わなくても充分名作とすら言える完成度の作品でした。
2位:グレイテスト・ショーマン★
サーカスの創始者P・T・バーナムの生涯を描いたミュージカル映画。
正直、ミュージカル映画ってあんまり好きじゃないです。
いきなり歌って踊って、で物語への没入感が薄れてしまうと言うと論理的っぽく見えますが、実際はただ何となく苦手だからです。
ですが、この『グレイテスト・ショーマン』はオープニングから心奪われました。
他のミュージカル映画との違いがそこまであるわけでも無いとは思うのですが
純粋に楽曲がとても好きで、上映時間も短く一気にバーナムの生涯を駆け抜けていく感覚。
特に主題歌とも言える「The Greatest Show」は、バーナムが1人で始めたサーカスが徐々に一丸となり、そして受け継がれていくまでが表現された最高の楽曲で、今でもリピートして聞くほどに大好きです。
ストーリーには賛否があるようですが、個人的にミュージカル映画としての完成度がとにかく高い作品だと感じました。
1位:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー★
これはもう、仕方がない事なのです。
どんな映画が来ようと、この映画ランキングに『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を越える作品は来ることはないだろうと感じていました。
公平性が売りではない個人的なランキングなので仕方がない事なのです。
19作目にしてこれまでのシリーズの説明をほとんどしなかったり、焼肉を延々と提供されるような盛り上がり部分オンリーの構成なため、本当の盛り上がり部分が分からなくなる部分であったりなど、単体映画として疑問に思う部分もあります。
しかし、総決算とも言える物語内容や、ストレンジのセリフの意味などの次回作への考察要素。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で露出したアイアンマンことトニー・スタークのトラウマが具現化してしまったことへの絶望感など、ファンにとっては記念碑的作品であることは間違いありません。
作品の完成度次第ではもちろんあるのですが、来年もきっと『アベンジャーズ/エンドゲーム』が1位になる予感もします。
ですが、私は大ファンなので温かい目で見守ってください……。
以上で、2018年個人的ランキングが終了しました。
書いてて気が付いたんですが『アントマン&ワスプ』が抜けてますよね。
『アントマン&ワスプ』は単体作品としてそれなりに面白かったのですが、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の後に公開されると
どうしてもせっまーい規模での小競り合いに、少しがっかりしてしまう部分もある作品でした。
ですが、それを含めても映像表現が楽しい作品であったと思います。
ではそんな感じで、最近物忘れが激しいですが、来年も頑張っていこうと思います。
皆さま、良いお年を!!!