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その時思った気になる事を忘れないためにもこういう場所に書いてみたりしちゃいます。

【映画レビュー】サマータイムマシン・ブルース【70点】

暑すぎる夏に観たい青春タイムリープ映画

・短評

前半は多すぎる場面変更の連続でやや退屈だが終盤の怒涛の伏線回収は小気味良い

 

・あらすじ

暑い夏の日、大学のSF研究部の部室に謎の機械が現れる。
最初こそ動揺したSF研究部の面々だったが、その機械がタイムマシンだと分かるや否やすぐに悪ふざけを開始する。
しかし、部員の甲本(瑛太)は過去の改変が自分たちの未来の存在消滅の危機に関わっていると知り……。

 

・感想

名作と名高い本広克行監督の同名舞台映画化作品。
夏に観たい映画として良くあげられる作品なのですが、すっかり冷え込み始めた昨日に鑑賞しました。

 

10年ほど前に一度鑑賞している映画ではあるのですが、NETFLIXで配信が始まったので再鑑賞したのですがとにかく終盤の怒涛の伏線回収がこの映画の胆である、と言う印象でした。

 

序盤に疑問に思うことの全てに「しっかりと」かつ「分かりやすい」答えを提示しまくる今作ですが、それゆえにやや序盤に難があります。


怒涛の伏線回収が終盤に用意されているということは、怒涛の伏線用意があるわけで、序盤はとにかく会話の途中でバッサリとカットされたり、筋が通らない展開が多く訳が分からなさ過ぎておいて行かれます。

その後、物語にタイムリープの概念が加わり、展開も盛り上がり始めるのですが、やはり中盤まではSF研究部の面々がとにかくトラブルメーカーばかりでイライラさせられたりと不満点も多いです。

 

しかし、本格的に伏線の回収が始まる終盤からはとにかく小気味良く、伏線回収・伏線回収・たまに伏線を張りつつ、伏線回収と言う連続で全てのシーンが繋がっていく感覚はこう言った映画の醍醐味であると同時に今作が色々な人に支持されている理由でしょう。

 

俳優陣も個性的なキャストが多く、舞台だった時からの出演者であったり、ムロツヨシ真木よう子などのブレイク少し前の演技を楽しめたり、瑛太上野樹里などのまさにブレイク中の姿を見れたりと今観ても色々な楽しみ方が出来る映画だと思いました。

 

日本の銭湯ってなんであんなに雰囲気が良いんだろう……願わくば地元にも古くからの銭湯が今も残っていてほしかった。そう思ってしまう映画です。