a picture is worth a thousand words

その時思った気になる事を忘れないためにもこういう場所に書いてみたりしちゃいます。

【海外ドラマ】LUCIFER シーズン1

正義と悪の狭間で揺れる、誰よりも純粋な悪魔

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・短評

生真面目な女刑事とその日の気分によって方向性がコロコロ変わる地獄の王バディの新感覚捜査ドラマ

 

・あらすじ

地獄の統治に嫌気がさし人間界に降りてきたルシファー・モーニングスター(トム・エリス)は、ある人物の敵討ちのため殺人事件の犯人を追う最中に女刑事クロエ・デッカー(ローレン・ジャーマン)と出会う。
自身の能力が効かないデッカーに興味を持ったルシファーは事あるごとに事件現場に足を運ぶことになる。
一方、ルシファーの地獄の統治の放棄と改心を望まない天使アメナディエル(D・B・ウッドサイド)はルシファーを地獄に戻すため策をめぐらせる……。

 

・感想

パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどで有名なジェリー・ブラッカイマー監督ですが、実は大ヒットしたドラマ『CSI:科学捜査班』を手掛けるなどドラマの世界でもヒットメイカーだったりします。
そんなジェリー・ブラッカイマーが手掛け、海外ドラマ好きの中で今一番人気のドラマ(TSUTAYA調べ)なのがこの『LUCIFER』です。

僕自身はFacebookTwitterで、ワーナーブラザーズの公式が宣伝してた動画を見て「なんか面白そうだし1話くらい見てみよー」と思いTSUTAYAで借りたのがきっかけですが、
NETFLIXで配信が始まったこともありシーズン1を2周してしまうほどハマってしまいました。

 

最初こそ「ネタ切れすぎてこんな突飛な設定入れてきたんだろ」となめきっていたのですが、見始めてみるとこの「突飛な設定」がとにかく活かされています。


序盤は欲望に忠実で、倫理観や道徳心の薄いルシファーが常にニヤニヤしながら面白半分に事件に首を突っ込み、その行為にクロエを始めとした超常現象を信じない人間や、アメナディエルを始めとした天使や悪魔が振り回されていく構図に引き込まれ、
中盤から終盤にかけてはやりたくもない地獄の統治を押し付けられたルシファーの「父」に対する反発心と、自身の進むべき道に迷う彼の複雑な心が描かれ「反抗期の子供」と比喩されたルシファーの心の動きに目が離せなくなります。

 

また、ルシファーの周りを囲むレギュラーキャラもとにかく魅力的。
超常現象やルシファーが悪魔であることを信じない実直かつ強情な性格のクロエや、初登場時は「こいつモブか?」と感じ序盤はルシファーの単なる恋敵かと思っていたら熱い正義感を持つ男だと分かり始めるクロエの別居中の夫であるダン、
ルシファーが唯一自分の全てを晒す人間であるカウンセラーのリンダ、ルシファーと一緒に地獄に戻りたいと考える悪魔のメイズなど初回登場時は微妙に感じるキャラが話を重ねるごとにどんどんと魅力を増していき、2~3話見るともう最後まで見るしかなくなります。

 

ニヤニヤするルシファーも怒りをあらわにするルシファーも愛おしくなるトム・エリスのセクシーさもこのドラマも特徴の一つで、話はともかくルシファーを見たいとなる人も多いそうです。僕は話も好きですが。

 

人間の社会でルシファーが見つけ出そうとする本当の自分。
見つけ出した先に訪れる試練を描くであろうセカンドシーズンの日本レンタル開始は10月4日からです。