【日本ドラマ】勇者ヨシヒコと導かれし七人
ありがちだが不覚にも感動してしまうラスト
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- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2017/02/22
- メディア: Blu-ray
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・短評
全シーズンで一番攻めたギャグを連発する怖いもの知らずの完結編(?)
・あらすじ
魔王バルザス(声:中井和哉)を倒したヨシヒコ(山田孝之)、メレブ(ムロツヨシ)、ムラサキ(木南晴夏)、ダンジョー(宅麻伸)の4人だったが、仏(佐藤二朗)によればバルザスは知事のようなものだった。
さらに上位の魔王ゲルゾーマ(声:堤真一)を倒し、世界を平和にするため、ゲルゾーマの弱点を突くことの出来る仏に選ばれし7人の仲間を集める旅が始まる……。
・感想
【日本ドラマ】勇者ヨシヒコと魔王の城 - a picture is worth a thousand words
【日本ドラマ】勇者ヨシヒコと悪霊の鍵 - a picture is worth a thousand words
ついに勇者ヨシヒコシリーズのサードシーズンを再鑑賞しました。
ファーストシーズン、セカンドシーズンに比べ明らかに予算のアップを感じるCGや特殊効果に「初志を忘れていったら嫌だな」と感じていましたが、このシリーズに関して言えばその不安は杞憂に終わりました。
前シーズンの『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』では有名な映画ネタやドラマネタが多く使われていましたが、シリーズも長く続きそろそろ安定を求め始める第3シーズンとなり危険なネタも影をひそめるだろうなと思っていましたが、
協賛していない企業のネタを連発し、挙句の果てには他局までも小馬鹿にするという謎の挑戦心が数話ごとに見え隠れします。
そんな謎の挑戦心以外は前シーズンまでとほぼ同じノリと、シリーズ通しての決まり事を踏襲し、今や完全なヨシヒコファンの僕は安心して鑑賞することが出来ました。
特にこのドラマの特徴の一つである「豪華な役者を訳の分からないポジションに配置する」部分では第8話の柳楽優弥の使い方にびっくりしました。
2004年に『誰も知らない』でカンヌ国際映画祭の男優賞を取得後、どんな役でも引き受ける演技派として活躍を続ける柳楽優弥ですが、第8話では出演していることにすら気が付きませんでした。
スタッフロールを見ながら「今回は食いしん坊ばんざいと片瀬那奈くらいかー」なんて思っていたら「柳楽優弥」の文字を見つけ心底驚きました。こんな素晴らしい俳優をあれだけの出演時間のために起用するなんて……(褒め言葉)。
他にも相変わらずメレブの何の役にも立たない呪文は大好きで特に「フタメガンテ」の回は歴代でも一番笑った気がします。
そして、個人的に語れずにはいられないのはこのドラマのラストの展開。
毎シーズン毎シーズン、意外とラストは真面目にやるのですが今回はその中でも割とダーティな展開かつ、これまでの旅を総括するような内容でありがちではあるのですが3シーズンも続いてきたからこその感動と切なさを感じました。
人気が出次第続シーズンが出るのかもしれませんが、仏に選ばれし「勇者ヨシヒコ」の冒険の終わりと始まりを描くラストとして秀逸なものだと思います。